医療事務は残業が多い?残業理由、勤務時間をチェック!

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医療事務は残業が多い?残業理由、勤務時間をチェック!

医療事務が人気の職業である理由はどういった点にあるのでしょうか。医療現場で働くため安定性がある、時短勤務や派遣など働き方が選びやすい、定時退社が可能で残業が少ない、といった理由があげられます。民間会社の平均残業時間の調査では、残業量の少ない職業第3位に医療事務がランクインしています。

しかし、医療事務であればどこの職場でも残業が少ないわけではありません。医療事務であっても残業の多い職場もあるのをご存知でしょうか。医療事務の残業事情について詳しくご説明します。

 

【目次】

医療事務の仕事内容(1日の流れ)

医療事務の残業が多いと言われる理由

 

 

20201208コラム②

 

医療事務の仕事内容(1日の流れ)

医療事務の仕事はどのような内容になるのでしょうか。フルタイム勤務における1日の流れを通してご紹介します。

 

病院の規模によって異なりますが、朝はたいていの職場で早めの出勤が多いようです。午前中の受付が始まる前に病院の掃除や、診察準備、朝礼などを済ませなければなりません。当番制で順次出勤となりますが、早い時は7時くらいの出勤になります。

 

診察が始まると初診・再診の受付、予約の受付、会計、レセプトなどを行います。交代で昼の休憩をとり、午後の診察準備やカルテの整理を行い、午後の診察が始まると午前同様の業務を行います。診察が終了したら、レジ〆や翌日の準備を行います。最後に、片付けや清掃を行い通常業務が終了となります。

 

医療事務の残業が多いと言われる理由

医療事務は受付時間や診療時間が固定しているものの、実際には残業も多く発生する職場もあるようです。パートやアルバイト、正社員といった雇用形態によっても残業の程度は変わってきます。医療事務の残業が多いと言われるのはなぜなのでしょうか。

 

業務が幅広い

医療事務の残業が多い理由の一つとして、業務内容の幅広さがあげられます。病院の規模にもよりますが、医療事務の仕事は多岐にわたるのです。

 

医療事務には、外来受付や病棟業務を行う病棟クラークなどがあります。規模の大きな病院であればそれぞれの職種として業務を行いますが、その分患者さんの人数が多く緊急的な受診の対応や入院対応などで残業になりがちです。

 

また個人病院のように規模が小さい場合は、業務ごとの分担ができません。そのため医療事務として、それら全てを幅広く対応しなくてはなりません。事務的な仕事に加え、診察の介助など看護助手的な内容の仕事も増えるでしょう。

 

 レセプト業務

医療事務が残業となる原因として、それぞれの診療科において患者さんが増える繁忙期や、入院算定業務などがあります。どのような規模の病院でも、共通して残業が発生する一番の原因はレセプト業務です。診療費を請求するため、患者さん一人につき一枚の「診療報酬明細書」を作成します。

 

レセプトを入力する際は、大きなトラブルが起こらないよう細心の注意を払い入力しなくてはなりません。レセプトの間違いがあると、レセプトが却下され戻ってくるため、病院には収入が入りません。診療報酬請求をする前に、レセコンに入力されたレセプトにミスがないかの点検は、とても重要な業務なのです。

 

残業が発生しやすいのは月初

レセプトは診療が行われた翌月の10日までに、審査支払機関に提出する必要があります。締め切りまでに提出しないと、病院に収入が入りません。そのため月の初めから10日までは、必ずレセプト業務を行わなければならず、月初めに残業が発生しやすいのです。

 

レセプトは医療事務が行う受付や会計、カルテ整理など日常の業務が終わってから行わなくてはなりません。風邪の流行期などの繁忙期は、外来患者さんが多く診療も長引きます。そうなると、さらに会計業務も長引いてしまいます。それによってレセプト業務がある期間は、さらに残業が増えてしまうのです。

 

医療事務の人数が多い病院でしたら、業務を分担することも可能です。しかしクリニックなど医療事務が少人数しかいない場合は、その分残業も多くなるでしょう。

 

20201208コラム

 

失敗しない職場選びのためには

ストレスが少ない働き方をするためには、職場の選び方が重要です。失敗しない職場選びのポイントについてご紹介します。

 

自分にあった雇用形態を選ぶ

医療事務の働き方には、正社員だけでなく派遣やパート、アルバイトなどがあります。正社員であれば、給与保証や福利厚生、賞与、有給などメリットがたくさんあります。しかし、仕事に対する責任も求められますから、業務が終わるまで帰ることができません。そのため残業も多くなりがちです。

 

その点、派遣やパート、アルバイトとして働く場合は時間給ですから、定時で帰りやすくなります。時間給の場合、業務が終了することより契約の時間で仕事が終了する場合が多いからです。しかし、メリットだけではありません。病気やケガで仕事ができない場合、給与は保証されませんし、福利厚生はあまり充実した内容とはいえないでしょう。

 

残業が多くても安定した働き方の正社員を選ぶか、残業が少なくプライベートを充実させた働き方を選ぶか、自分にあった雇用形態を選びましょう。それが無理なく働くための、失敗しない職場選びのポイントの一つです。

 

勤務先を考える

失敗しない職場を選ぶためのポイントとして、勤務先を考えることも大事です。病院の規模は残業にも大きく影響するからです。医療事務の働き先としては、病院やクリニックがあります。

 

入院設備のある規模の大きな病院では、患者数が多くレセプト枚数も増えます。そのため日常的な業務も多く、残業も発生しがちです。入院設備のない診療所やクリニックの場合は、入院算定などがなく残業も少なめです。

 

しかし職員の少ない小規模な病院などでは、業務を分担することができず、残業が多い職場もありますから注意が必要です。勤務先を選ぶ際は、レセプト業務の有無や難易度をチェックすることは必須です。さらに病院の規模や、入院病床の有無、患者数なども判断材料にするとよいでしょう。

 

求人票にも残業についての記載がありますが、平均的な数字になるため、実際に働いてみたら残業が多く、こんなはずではなかったということもあります。可能であれば、面接の際に残業時間について詳しく聞いてみてもいいでしょう。

 

残業の多い時期は、最大どの程度残業が発生しているのか知ることができると、判断しやすくなります。しかし、面接での印象を悪くしないよう気をつけなければなりません。

 

スキルアップする

職場選びで失敗しないためにスキルアップを図ることも有効です。働きやすい職場環境をつくるため、できるだけ残業は少ない方がよいでしょう。

 

残業を少なくしたい場合、残業の少ない職場を選ぶことはもちろんですが、自分のスキルをアップさせて残業を減らすことも大切です。レセプト業務を行う際に、医学的知識として傷病名や薬剤名、治療内容を理解しておくだけでも、業務をスムーズに行えるからです。

 

医療保険制度についてもしっかりと理解しておくとよいでしょう。また診療報酬は2年ごとに改定されるため、定期的に新しい知識を身に付ける必要があります。分からないことが多いと効率よく仕事をこなすことができませんし、ミスが多いと二度手間なだけではなく、他の職員や患者さんにも迷惑をかけてしまいます。

 

新しい知識を身に付けることはもちろん、経験を積むことも大切です。いくら知識があっても実践に活かすには、経験が不可欠になります。経験を積み知識を学び、スキルアップすることで人材としても重宝されますし、働きやすい環境をつくることができるでしょう。

 

医療事務の仕事内容や、残業が多い理由についてご紹介しました。残業が多い職種と言われることもありますが、働き方の選択肢や、職場選びのポイントを抑えることによって、長く働くことのできる職場を見つけることができますから、ぜひ参考にしてみてください。

 

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