医療事務とは?1日の流れや主な業務内容をご紹介

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医療事務とは?1日の流れや主な業務内容をご紹介

突然ですが、今、あなたは自分の仕事にやりがいを感じていますか?もし、「もっと人から感謝される仕事がしたい」、「一生できる職業に就きたい」と思っているなら、ぜひともオススメしたいのが医療事務のお仕事です。病院の受付としてよく知られている職業ですが、実は医師や看護師同様、医療業界ではなくてはならない重要な存在なんです。それだけに、仕事のやりがいも大きく、ライフスタイルに合わせて働き方を選べるなど、女性には嬉しい環境も人気。そこで今回は、医療事務が医療機関で果たしている役割や1日の仕事の流れ、さらには一般事務との違いなど、医療事務について詳しくご紹介します。

12月10日②

 

【目次】

医療事務とは

医療事務の仕事

医療事務の1日

医療事務と一般事務の違いは?

医療事務のお給料事情を探る!

医療事務になるには資格は必要?

医療事務の大変なこと

医療事務の仕事のやりがいは?

医療事務はどのような人が向いているの?

 

医療事務とは?

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関における事務業務を行う仕事です。患者さんが初診や再診で来院した際の受付業務や、診察後の会計業務、再診の予約受付などを行います。病棟や外来において文書作成や事務処理、病室の手配や他院への紹介状などを作成するクラーク業務のほか、毎月レセプト業務もあります。レセプト業務は、患者さんが加入している健康保険に自己負担以外の医療費を請求しなくてはなりません。請求時は、医療費の内容を正確に記した診療報酬明細書の提出が必要です。内容に誤りがあると医療機関にお金が支払われるのが遅くなるため、ミスが許されない業務です。上記の理由から、コミュニケーション能力の高い人や、正確かつ迅速に作業できる人が医療事務に向いているといえます。医療事務は学歴や資格、年齢が問われない求人が多くあるため、未経験の人でも働くことが可能です。医療機関で働くことができ、長く安定して働きやすいこともあり女性に人気の仕事です。

 

医療事務の仕事

医療機関の受付で、患者様対応や会計を行なうのが医療事務。そう認識されている医療事務ですが、受付業務以外にも医療事務は病院の様々な場面で活躍しています。

 

◼️医療機関の経営面にも深く関わるレセプト業務

患者様が保険診療(保険証を使って診療を受けること)を行なった場合、患者様は会計の際、診療費の一部を負担し、残りは患者様が入っている保険組合(健康保険組合や国民健康保険組合等)が支払います。そのため、医療機関では診療費を各支払い機関に請求するために、レセプト(診療報酬明細書)を提出しなければなりません。レセプトには、病名や処置内容、投薬内容などの記載が必要で、記入漏れやミスがあると請求ができなくなるため、医療機関にとっては、経営に関わる大事な業務。それを任されているのが医療事務です。

 

◼️医療機関の顔としての役割を果たす受付・会計業務

医療事務の代表的なお仕事が受付・会計業務です。受付では、患者様の保険証をお預かりしたり、記入していただいた診療申し込み(問診票)を元にカルテや診察券の作成を行います。診察が終わったら、カルテの内容と患者様が加入している医療保険を元に、費用を算出しお会計を行います。医療機関を訪れた患者様が最初と最後に接する医療事務は、その対応で医療機関の印象が決まると言われているだけに、医療機関の顔としての役割も担っています。

 

◼️患者様や医師・看護師を支えるクラーク業務

クラーク業務には、外来と病棟の二つがあります。外来クラークは、受付業務や電話応対、患者様の呼び出しやカルテの管理、各種検査準備など医療機関内の様々な部署での事務業務が主な仕事。一方、病棟クラークはナースステーションが職場となるため、より医療の現場に近い場所で、医師や看護師が医療行為をスムーズに行えるようサポートするのが仕事です。入退院の手続きや病棟の環境整備、食事伝票の管理や手術・検査のスケジュール管理と言った事務業はもちろんのこと、医師や看護師と患者様をつなぐコミュニケーターとしての役割も担っています。

 

 

 

医療事務の1日

医療事務の仕事内容が理解できたところで、実際に医療機関でどんな1日を過ごしているのか。ここでは、医療事務の1日の流れをご紹介します。

 

<総合病院の医療事務の1日>

  • 7:30 出勤

大学病院や総合病院など大きな病院の場合、受付開始時間が早いため、クリニックに比べ出勤時間はやや早目です。受付開始時間の30分前には出勤し、着替えたり、レジの現金の準備、受付周りの整理整頓などを行います。

 

  • 8:00 受付開始

受付時間前から多くの患者様が待っていることが多く、開始と同時に受付窓口は混雑します。特に朝の早い時間は、会社や学校の始業前に来院する方や、体調が特に悪い方も多く、スピーディーな対応が求められます。

初診の患者様の場合、保険証と記入いただいた問診票からカルテを作成。病院のシステムを説明したり、受診する科の案内などを行います。再来の患者様の場合、機械での受付が最近は主流となっていますが、必要に応じて患者様の応対を行います。クリニックの場合は、1日の仕事の中で受付と会計の両方を担当するケースが多いのに対し、大きな病院の場合、受付担当の日、あるいは会計担当の日など仕事内容はシフトで決められており、受付と会計業務を同時に行うことはありません。

ちなみに会計業務担当の場合は、会計金額を算出する業務と、患者様からお金をいただく会計業務に分けられており、算出業務は診察や治療を終えた患者様のカルテを元に、会計金額を計算。会計業務では、患者様からお金をいただきます。

 

  • 11:30 午前の受付終了

午前の受付の患者様対応が終了したら、お昼休み。病院の職員用の食堂で食べたり、休憩室でお弁当を食べたり、つかの間の休憩時間を過ごします。休憩終了後は、午後の受付に備え、準備を行います。

 

  • 13:00 午後の受付開始

午後からも午前の業務と変わらず、患者様の応対になります。受付での対応以外にも、待合室の患者様の様子に気を配り、体調の悪そうな方がいれば声をかけたり、足が悪い、目が不自由など、手助けを必要とする患者様がいた場合は、車椅子を用意したり、誘導するなどのサポートを行うのも医療事務の仕事です。

 

  • 16:00 受付終了

受付時間が終了したら、窓口を閉め、申し送り事項などがある場合はスタッフで情報共有などを行います。その後、事務室の清掃などを行い、1日の仕事は終了です。

 

  • 16:45 退社

通常の場合、残業はありませんが、月初めはレセプト業務があるため、1~2時間程度の残業になる場合があります。

 

12月10日③

 

医療事務と一般事務の違いは?

ひと口に“事務”と言っても、医療事務と一般事務では大きな違いがあります。まずは勤務先。医療事務は医療機関に限られるのに対し、一般事務は民間企業や官公庁など幅広い分野で活躍しています。働く場所の違いは、求められる能力の違いにも表れています。医療事務は一般事務に比べ、専門性やコミュニケーション能力が求められるのに対し、一般事務は業務によってはパソコンのスキルや語学力を必要とされることはあるものの、特に専門性やコミュニケーション能力を求められることはありません。また、仕事の内容にも大きな違いがあります。具体的にどんな違いがあるのか、それぞれの仕事内容を簡単にまとめてみました。

 

  • 医療事務の仕事

患者様の受付・会計、カルテの管理、レセプト業務など。入院施設のある病院では、医師や看護師とともに医療チームの一員として、医師や看護師が医療行為に集中できるよう、様々な業務をサポートします。患者様や医師・看護師など、多くの人と接する機会が多いのは、医療事務の仕事の特徴です。

 

  • 一般事務

資料や契約書の作成や郵便物の仕分け、ファイリングやメールの送信、電話・来客応対など、周りのスタッフが効率的に仕事を進められるようサポートするのが一般事務の主な仕事です。人と接する仕事よりも、黙々と一人で業務をこなしていくのが一般事務の特徴と言えるでしょう。

 

 

医療事務のお給料事情を探る!

仕事の内容の次に気になるのはお給料ですよね。そこでここでは、医療事務のお給与事情についてご紹介します。勤務先や地域によって多少の差はありますが、医療事務の平均月収は185,745円、年収は2,620,206円(※いずれも「マイナビワークス」調べ)。金額だけを見ると、「ちょっと安いかも・・・」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、医療事務は一般事務や他の職種に比べ、正社員、派遣、パート、アルバイトなど働き方が色々あり、午前中のみ、あるいは週3日だけなど勤務時間や日数が少ないケースもあることが、給与金額の低さの理由の一つと言えるでしょう。

医療事務の給与の詳細はこちら

 

医療事務になるには資格は必要?

医療事務になるためにコレは必要!という資格は特にありません。無資格・未経験でも仕事に就くことができるのが医療事務の魅力です。もちろん、資格を持っていると現場で即戦力として活躍できるだけでなく、より条件のいい医療機関への就職が可能です。『医療事務』の資格は民間資格のため、独学で合格を目指すこともできますが、短期間で効率的に学び合格を目指すなら、通信講座やスクールに通うことをオススメします。『医療事務』の資格以外にも、レセプト作成の能力の高さを証明する『診療情報請求事務能力認定試験』や、『診療情報管理士』資格など、医療事務の中でもハイレベルな資格もあり、取得していると資格手当が付くため、給与アップにつながります。

 

医療事務の大変なこと

そのため、言葉遣いなどに気を使う必要があり、丁寧な対応を求められることから、苦痛に感じることが多いようです。また、医療事務は業務内容の幅が広く、覚えることが多い仕事です。とくに医療事務はレセプト業務があり、通常業務に加えて毎月多忙な時期があり大変です。加えて、診療報酬は2年ごとに改定されるため、その度に覚える必要があり負担が大きくなります。医療機関において、ミスは患者さんの生命に関わることもあるため、一般的な事務よりも精神的な負担が多い仕事です。また、医療事務は医療機関で働くことからと接触することが多く、感染症に罹患しやすいリスクもあります。

医療事務の大変な内容

 

医療事務の仕事のやりがいは?

医療事務の1番のやりがいは、多くの人から感謝される仕事だということです。患者様から「ありがとう」と言われるのはもちろん、今や医療機関ではなくてはならない存在と言われているだけに、医師や看護師から感謝されることも多く、誰かの役に立っていることを日々実感できるため、やりがいを感じることができます。さらに、仕事場が医療機関ということもあり、自然と医療や薬の知識を得ることができるのは、医療事務の大きなメリット。医療の知識は日常生活でも大いに役立つだけに、持っていて損はないですよね。また、医療事務の経験を活かし、ステップアップすることもできます。実際、医療事務から看護助手、看護師を目指す人も少なくありません。また、年齢に関係なく仕事ができること、働き方を選べること、全国各地で仕事ができること、自宅の近くで勤務できるなど、医療事務の仕事には女性に嬉しいメリットがいっぱい。さらに、病院は無くなることはないので、安定して勤務できることも医療事務の大きな魅力と言えるでしょう。

 

医療事務はどのような人が向いているの?

医療事務はカルテ作成や書類作成、レセプト業務などが中心ですから、パソコンスキルは必須です。無資格、未経験でも働くことが可能な仕事ですが、ミスの許されない仕事のため、高いパソコンスキルをもっている人に向いているでしょう。また、医療事務は受付業務や接客、電話対応などを行うため病院やクリニックの顔と言っても過言ではありません。体調の悪い患者さんから状況を聞き出さなくてはなりませんし、専門的な職種との関わりも多くあります。そういった際にスムーズな対応が求められるため、コミュニケーション能力が高い人に向いているでしょう。医療事務は業務内容が幅広く、必要とされる知識が多くあります。専門的な知識も必要になるため、日頃から積極的に勉強するなど、向上心のある人に向いています。

 

 

医療事務の仕事は、未経験でも仕事に就くことができ、経験を積んだり資格を取ることで仕事の幅が広がったり、キャリアップできたり、より条件の良い医療機関への転職が可能です。自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるので、やりがいのある仕事、自分らしく働ける仕事がしたいと思っている女性にはおすすめです。

 

 

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