医療事務の履歴書の書き方は?志望動機の例文を経験者と未経験者それぞれ紹介

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医療事務の志望動機の書き方は?経験者と未経験者それぞれの例文も紹介

希望通りの医療機関に就職・転職するためにしっかり押さえておきたいのが、履歴書の志望動機の書き方です。その人の適性や能力、また仕事に対する姿勢などを採用側にアピールする大切なツールになるだけに、採用担当者の目に止まるように、好印象を持ってもらえるように仕上げるのがポイントです。

医療事務への就職・転職を考えている方必見!今回は、採用されやすい志望動機の書き方と具体的な例文を経験者と未経験者それぞれご紹介します。

 

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【目次】

■医療事務の履歴書の書き方(基本)

■医療事務の履歴書の書き方(項目別)

医療事務の志望動機に書くべき内容

■採用担当者の心を掴む、志望動機の4つのポイント!

経験者(転職者)の書き方のポイントと例文

■未経験者の書き方のポイントと例文

医療事務の志望動機のNG例

まとめ

 

医療事務の履歴書の書き方(基本)

<履歴書で記載すべき項目①医療事務を目指した理由>

数ある職業から医療事務を選んだ理由について記載しましょう。医療事務のどのような部分に魅かれて応募したのか、どのようなことに興味をもったのかを具体的にアピールします。

例えば、人の役に立つ仕事がしたかった、年齢に関係なく働けるから長く続けることができる、女性でも活躍することができる、などを記載しましょう。実際に医療事務として働いてみたいと感じたエピソードや、きっかけを記載すると、より採用担当者に伝わりやすくなります。

 

<履歴書で記載すべき項目②なぜその志望先を選んだか>

医療事務の働く職場は数多くあります。その中で応募先を選んだ理由を記載しましょう。応募先を選んだ具体性と前向きな理由を書くことが大切です。他の医療機関にはない魅力や、共感した医療機関の理念などをピックアップして伝えましょう。

そのためには、病院のホームページなどから理念や方針を調べて、情報をしっかり集めることも大切です。医療機関の特徴をしっかり理解してから記載することで、より働きたい熱意が伝わるでしょう。

 

<履歴書で記載すべき項目③自分の持っているスキルや強み>

自分の持っているスキルや強みを生かして、その医療機関にどのように貢献したいと考えているかを記載しましょう。医療事務として活用できる資格やスキルがあれば、医療の現場で働く能力の高さとしてアピールすることができます。

医療に関係ない資格、例えばビジネスマナーやパソコンスキルも、医療事務の仕事に通じる能力としてアピールポイントになるでしょう。また、資格や経験がない場合でも前職で接客をして培ったコミュニケーション能力等も、アピールポイントとして記載することができます。

 

<履歴書で記載すべき項目④どのような将来ビジョンを描いているか>

医療事務として働いた先に、どのような将来ビジョンを描いているかを記載しましょう。長期的な意欲があることを伝えることが大切です。どのようなキャリアプランを考えているかを伝えることで、応募先から将来成長する可能性があると評価される可能性があります。

また、医療事務が未経験の場合は、医療事務として働くことで、どのようなことを達成したいのか、実現したキャリアプランについて、さらにそれを達成するために何を努力するのかを記載しましょう。

 

医療事務の履歴書の書き方(項目別)

<項目①基本的な情報>

基本情報は、応募先から連絡をする際に必要な情報になります。採用された場合は、その情報がそのまま一次連絡先として使用されることもあるため、間違いがないように正しい情報を記載しましょう。

【日付】提出日を記入します。面接に持参する場合は、面接日を記入し、郵送する場合は投函日を記入します。

【写真】直近3カ月以内に撮影したものを使用。裏面にはフルネームを記入します。証明写真機か写真屋で撮影したもののみ使用可能です。

【氏名】姓と名の間は1文字分空けます。氏名を書く際は、大きめの字で書きましょう。

【生年月日・年齢】履歴書に書く際は、西暦と和暦を全体で統一します。年齢は記入時の年齢を「満〇歳」と記載します。

 

<項目②学歴や職歴>

履歴書に学歴や職歴を記載する際は、それぞれ分けて記入しましょう。学校名や職場名を省略せずに正式名称で記入しなくてはなりません。「年」の項目を記載する際は、西暦か和暦で統一します。

職歴を記載する際に、短期間で退職した場合は在籍期間が短くても履歴書に記載した方がよいでしょう。採用された時に、保険や税金の手続きで過去の職歴が明らかになるため、記載を省くことで就職後に都合の悪い思いをするかもしれません。

面接の際に早期退職の理由を問われた場合は、正直に理由を伝えましょう。失敗したことや反省すべき点があった際でも、それを今後どのように活かしていこうと思っているか、前向きに捉えている姿勢を伝えることが大切です。

 

<項目③免許や資格>

履歴書に免許や資格を記載する際は、必ず免許や資格の正式名称で記載します。記載する際は、資格を取得した順番に時系列で記載しましょう。

取得している資格や免許が多いときは、医療事務の仕事に関係している資格から優先的に記入します。医療事務の資格は種類が多いため、資格名を記載する際は主催団体名の記載も必要です。資格取得日を記載する際も、西暦か和暦で統一しましょう。

例えば

・令和〇年〇月 普通自動車一種運転免許 取得

・令和〇年〇月  医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))合格(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)

・令和〇年〇月 診療報酬請求事務能力認定試験 合格(主催:交易財団法人 日本医療保険事務協会)

というように記載します。

 

<項目④通勤時間や本人希望記入欄>

通勤時間を記載する場合は、家のドアから職場のドアまでの時間を記載します。記載する際に、1時間を超える場合は「1時間〇分」と記入しましょう。

また、通勤する際にマイカー通勤する場合や、バス・電車など公共機関を利用する場合、徒歩や自転車などを利用する場合など人それぞれです。通勤時間を記載する場合は、交通手段も記入しておきましょう。

本人希望記入欄は、伝えたいことがある場合記載します。もし記入することがない場合は、「貴院の規定に従います。」と記載しましょう。アルバイトやパートで働く場合は、出勤が可能な曜日や時間を記入します。通勤可能な時間帯を記入することも可能です。注意点として、給料や待遇の希望を記入することは控えましょう。

 

医療事務の志望動機に書くべき内容

医療事務の志望動機としてまずは「医療事務を志望する理由」を書くことが大事です。数ある業種のなかで医療事務を目指すきっかけとなったことや、現在どのような気持ちで医療事務の仕事に就きたいと思っているのかを書きましょう。

また、その「応募先を選んだ理由」も必ず記載しましょう。その医療機関の特徴をしっかりと踏まえ、理念やこだわり、設備など具体的な例を理由に入れることで説得力のあるものになります。さらに、「自分が医療機関に貢献できること」をアピールすることが大事です。

医療事務に関係している資格はもちろん、パソコンやビジネスマナーの資格やスキルも記載しておきましょう。また、成長する可能性が高い人材であるとアピールするために、「目標やキャリアプラン」も記載します。志望先でどのような人材を目指しているか伝えることが大切です。

『みんなどうしてる?医療事務の志望動機?』

 

採用担当者の心を掴む、志望動機の4つのポイント!

文章を書くのが苦手、という方でも、ポイントさえ押さえていれば、採用に一歩も、二歩も近づく魅力的な志望動機に仕上げることができます。ここでは、押さえておきたい4つのポイントと、ポイントごとの例文をご紹介しましょう。

 

<ポイント1 医療事務の仕事の魅力を志望動機にする場合>

様々な職業がある中で、医療事務の仕事をなぜ選んだのか、医療事務の仕事の魅力が応募理由になったことをアピールする方法です。女性が活躍できる、年齢に関係なく長く続けられる、多くの人の役に立つ、など魅力に感じたポイントや、医療事務の仕事に興味を持ったきっかけ・エピソードがあれば、それを盛り込むのも効果的です。

<例文>

高校の部活で怪我をし病院に行った際、不安な気持ちを抱え待合室で待っていた私に、優しく声をかけてくれたのが、医療事務の方でした。その方の笑顔と暖かい言葉に励まされ、明るい気持ちになれたことを今でも思い出します。その時、私も将来誰かの力になる存在になりたいと思い、医療事務を志しました。お年寄りから小さな子どもまで、幅広い患者様が来院する貴院で、多くの患者様やスタッフの方々にとって必要とされる存在になれるよう、努力いたします。

 

<ポイント2 志望病院を選んだ理由を動機付けとする場合>

多くの医療機関の中から、なぜこの病院を選んだのかに焦点を当て、他の病院にはない魅力や病院の理念に共感したことなど、医療事務として自分が働きたい理想的な病院だったことをアピールする方法です。その際、HPなどから病院の理念や診療方針などをしっかり研究し、理解した上で、共感できるポイントをピックアップし、その病院のどこに惹かれたのかなどを具体的に志望動機としてまとめましょう。

<例文>

私は大学病院で4年間、受付業務として患者様対応やカルテの入力、レセプト・会計など幅広い業務に携わってまいりました。貴院は少人数体制で業務を行なっており、医療事務として幅広く業務に携われること、そして患者様を第一に考え、一人ひとりと丁寧に接することを大切に業務に従事しているところに惹かれました。今までの経験を活かし、医療事務として業務をこなしながら、貴院が目指す『地域の安心・安全を支える病院』の実現に向け、スタッフの一員として携わりたいと思い、貴院を志望いたしました。

 

<ポイント3 自分の強みを志望動機にする場合>

自分の長所や強みを活かし、医療事務として病院に貢献できることをアピールする方法です。医療事務としてのスキルがある場合や、「医療事務」の資格を取得している場合は医療事務としての能力の高さをアピールしましょう。医療に関わる資格以外でも、パソコンやビジネスマナー、電卓など、医療事務の仕事に通じる資格もアピールポイントになります。資格や経験がなくても、仕事につながる長所、例えば習い事を長い間続けているならば継続力、人と話をするのが得意であればコミュニケーション力、マネージャーなどの経験があれば人をサポートする能力があることをアピールしましょう。

<例文>

元々、事務職に就きたいと思い、パソコンやビジネス系の資格を取得しております。事務の仕事を調べる中で、多くの人に必要とされ、やりがいの大きな医療事務の仕事に興味を惹かれ、医療事務としてのスキルを身につけるために『医療事務』検定や、『医事コンピュータ技能検定』を取得しました。また、さらなるスキルアップを目指し、現在『医療秘書技能検定』の取得に向けて勉強中です。貴院でなら、身につけてきたスキルが大いに活かせると考え、志望いたしました。

 

<ポイント4 今までの経験をアピールする場合>

自分のこれまでの職務経験を医療事務に活かせる能力があることをアピールするのも効果的です。医療事務として、現場でどのような仕事を経験してきたか、その成果や身についたスキルなどを具体的に表現しましょう。また、医療関係以外の仕事でも、一般事務の経験がある場合は事務処理能力の高さを、接客業の場合はコミュニケーション能力の高さを、医療事務の仕事で活かせることをアピールしましょう。

<例文>

医療事務として4年勤務し、受付・会計・レセプト・カルテ管理全般などの業務を経験してまいりました。勤務3年目からは、後輩の指導も任され、成長していく後輩たちの姿に仕事の手応えを感じることもできました。現在は、医療事務としての新たな可能性を広げるために、『診療報酬請求事務能力検定』試験の合格を目指し、勉強中です。貴院では、医療事務スタッフの資格取得支援を行なっていると伺い、さらなるスキルアップが目指せると思い、志望いたしました。

 

経験者(転職者)の書き方のポイントと例文

医療事務経験者が転職、復職する際は、同じ業種に転職する理由を明確化するとよいでしょう。今までどのような業務内容を経験してきたのか、同じ業種で転職や復職を考えた理由は何か、志望先の医療機関において将来どのようなことを経験したいと考えているか、身につけたいスキルは何かを具体的に記載することが大切です。

<例文>

私は7年間クリニックの医療事務として働き、受付や会計、レセプト業務、患者さまの対応を中心に正確で丁寧な仕事を心がけてきました。今後医療事務としてさらなるステップアップを目指し、幅広い業務に携わりたいと考えています。

貴院は総合病院として、幅広い領域でプロフェッショナルを目指す方針を掲げていることから志望いたしました。現在医療事務管理士技能試験資格を取得していますが、さらにメディカルクラークの資格取得を目指したいと思っています。今後は資格を活かし、受付業務をはじめとする全業務において、患者様や貴院に貢献したいと考えております。

 

未経験者の書き方のポイントと例文

医療事務は、経験や資格がなくても仕事に就くことができるので、未経験でも志望することは可能です。その場合も、採用の決め手となるのは志望動機です。ここでは、未経験で医療事務への就職・転職を希望する方のために、志望動機の書き方、例文をご紹介します。

 

<書き方のポイント>

未経験の場合は、<ポイント4>でもご紹介したように、前職で培った実績を伝えることが大事。職歴に限らず、ボランティア活動や地域のイベントに参加した経験でも大丈夫。ただし、いずれも経験で得たスキルを医療事務の仕事にどのように活かせるかをしっかり書き加えることがポイントになります。

<例文➀>

前職は、IT企業のサポートデスクで、主にお客様対応の業務を担当しておりました。お客様と接する中で、対応に感謝されることもあり、もっと多くの人の役に立ちたいと思い、転職を考えました。医療事務の仕事は、患者様をはじめ、医療スタッフの方々など幅広く人と接することができる仕事だと知り、前職で培ったコミュニケーション力を活かし、貢献できるのではないかと思い、志望いたしました。未経験ではありますが、長くこの仕事を続けていきたいと思っております。

 

<例文②>

前職では飲食店のホールスタッフとして接客業務に従事しておりましたが、専門知識を身につけながら強味であるコミュニケーション能力が発揮したいと考えたため医療事務への転職を決意致しました。医療事務の仕事は診療報酬に関する専門知識が必要になると知り、今から通信制の医療事務講座を受講しております。貴院には様々な診療科があり幅広い年代の患者様がいらっしゃるかと思います。前職で身につけたコミュニケーション能力を活かして丁寧な患者様対応を心がけ、知識、スキルを身につけて1日でも早く貴院のお役に立てるようになりたいと思っております。

 

<例文➂>

学生時代に地域の子供たちへ学習支援のボランティアをしておりました。そのときに感じた将来人の役にたつ仕事に就きたいという思いが今でも強く残っており、転職を考えるようになりました。医療事務の仕事は日々患者様と直接関わりを持ったり、医療機関の収益を担う大事な算定業務、レセプト業務等を行ったりすることで人の役に大いに立てることに魅力を感じております。患者様からも貴院からも必要とされる人材になれるよう日々努力して参りたいと思います。

 

医療事務の志望動機のNG例

<NG例➀>

私は前職では営業アシスタントとして5年間勤めましたが、残業が多く休み希望も通りにくく、長期間働き続けるのは難しいと感じていました。給与や待遇面でも納得のいくものではありませんでした。その点、医療関係の仕事の方が将来的に安定していると考え、医療事務を志望いたしました。営業アシスタントでは資料の作成や見積書の作成、来客の対応、電話やメール対応など経験してきました。そのため、パソコンスキルや接客に関しては自信があります。これらの経験を生かし、患者さんに対しても親身な対応ができると思います。貴院へは自宅からのアクセスがよく、通勤しやすい環境のため志望いたしました。また、給与面や福利厚生などの待遇面において、自分の希望に近いことも志望理由の一つです。通勤しやすく待遇面でも満足がいく職場なので、プライベートを充実させながら働くことができると感じました。貴院は近所での評判もよいため、働くことを強く志望いたします。

<NG理由>

医療事務に転職する理由が、待遇面や労働条件を全面にしているため、採用する側にメリットが感じられる内容となっていません。給与や福利厚生、通勤のしやすさなど、就職先を選ぶためには必要なことですが、自分の都合を並べあまりにもその部分を強調しすぎると、マイナスなイメージを与えかねません。

 

<NG例②>

私は明るいのが取り得です。子どもやお年寄りから好かれる性格ですから、コミュニケーション能力が高く、貴院にて患者さまと信頼関係を築き、スムーズに業務が行えると思います。わりと几帳面なことから、ミスなくカルテ入力や書類作成ができることができると思います。

<NG理由>

具体的な内容がないことから、ありきたりな印象を与えかねません。オリジナルな志望動機を加え、インパクトのある志望動機を意識しましょう。また、今までどのようなことを経験してきたのかなど、今まで培ってきた経験をアピールしましょう。とくに自分だけの強みを全面にだし、他者との違いから志望先に興味をもってもらうことが大切になります。

 

<NG例➂>

私は以前の職場を人間関係の悪さから退職をしました。そのため次に転職するには人間関係を第一にしたいと考えております。医療事務の経験は5年ほどあるため業務については問題ないかと思います。経験を活かして貴院で活躍したいと思っております。

<NG理由>

前職の退職理由が自分勝手に受け取られてしまう可能性があります。退職理由がマイナスな場合は履歴書に記載するのを避け、面接の場で言うようにしましょう。その際必ず、反省点と改善点を述べるようにしましょう。

 

まとめ

ここでは、医療事務の履歴書の書き方についてご紹介してきました。履歴書は、応募先が最初に目にするもので、第一印象としてその人のイメージに直結します。書類選考がある際は、履歴書によって判断されますから、相手にしっかりと良いイメージが伝わるように書きましょう。

相手に働きたいという熱い思いが伝わるよう、参考にしてみてください。

 

 

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