医療事務の大変・つらいところ6選とその解決策を解説

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一般的に事務職は人気のある職業です。カレンダー通りに休みが取りやすい、デスクワークなので体力的に負担が少なそう、急な残業が少なそう、などといったイメージがあるからでしょう。

そのなかでも医療事務は人気が高く、求人情報のなかでも競争率は高めといわれています。

しかし実際に働いてみたら、医療事務の仕事は大変でつらいと感じる人も多くいるようです。

ここでは、医療事務の仕事が大変、つらいと感じるところや、その解決方法についてご紹介していきます。


【目次】

★医療事務の仕事が大変な理由

★医療事務の仕事のつらさを乗り越えるための解決策

★医療事務に向いている人とは?

★どうしてもつらくて転職を考えている場合

★記事まとめ


■医療事務の仕事が大変な理由

資格を必要とされる企業もある事務職ですが、医療事務は資格なし、未経験でも応募可能な求人が多くあります。

医療事務の仕事が大変と言われる理由は、どのようなところにあるのでしょうか。

 

覚えなくてはならないことが多い

医療事務の仕事は、一般的な事務職に比べて幅広い業務があります。そのため覚えなくてはならないことがとても多いです。

受付や会計、カルテ作成などに加え、レセプト処理といった事務業務、診察の介助や患者さんの対応などで幅広い知識が必要となります。

とくにクリニックの医療事務は、全体的にスタッフの人数が少ないため、職種の垣根なく全般的な対応が求められるでしょう。

そのため、医療的な専門用語を覚えなくてはなりません。

さらに、医療制度はたびたび改正されるため、その都度覚え治す必要があります。

このように、医療事務は覚えることが非常に多く大変と思われる原因となっています。

 

連休や希望休が取りづらい

医療事務はカレンダー通りに休みやすいメリットがある反面、病院やクリニックが混みやすい連休前後や週末前後に休みが取りづらい傾向があります。

とくにクリニックの医療事務は、スタッフ数が全体的に少ないためなかなか希望通りの休みが取れません。

レセプトが行われる時期も残業で仕事をしなければならないため、希望休は取りづらくなります。

子どもの体調不良などで急な休みが発生した時も、肩身が狭い思いをすることもあるでしょう。

子育て中は何かと休みが必要になりますから、希望休や連休が取りづらいのは大変です。

 

クレームなどの対応に苦痛を感じる

医療事務は病院やクリニックの窓口として、患者さんや業者さんなど、さまざまな人の対応をしています。

病院やクリニックの顔となる部署ですから、忙しい時でも丁寧な対応が必要です。

たとえ忙しくても、常に笑顔や言葉遣いに気を使わなくてはなりません。

臨機応変に対応しつつ、患者さんの体調にも配慮が必要です。

待ち時間が長いときは、患者さんもイライラしがちでクレームも多くなります。

そんなときほど笑顔で優しい声掛けが求められます。

対応次第では病院の評判が悪くなりますから、自分に非がなくても謝らなくてはならないこともあります。

そのため、精神的に苦痛を感じることも少なくないのです。

 

幅広い業務内容をこなさなくてはならない

医療事務は一般的な事務仕事に加え、診察の介助、検査室への誘導、掃除などデスクワーク以外の業務が多くあります。

病院では医療従事者をサポートする病棟クラーク業務を行い、患者さんと医療従事者の橋渡しとなることもあります。

事務的な仕事だけでもレセプトなど負担が多いのに、医療的な知識も必要とされる業務までこなすのは大変です。

体調の悪い患者さんの吐物などを片付けなくてはならないこともあり、つらいと感じることも少なくありません。

 

感染症などをもらいやすく体調管理が大変

医療事務は病院やクリニックの受付業務も行いますから、患者さんと接することが多くあります。

そのため飛沫感染などが発生しやすく、感染症が流行する時期は病気をもらいやすいのです。

とくに冬場はインフルエンザやノロウイルスなど感染しやすい病気が多いため、リスクが高くなります。

冬場は繁忙期ですから、疲労で免疫力が落ちやすく体調管理が大変です。

感染症に罹患すると仕事を休まなくてはなりませんから、他のスタッフに迷惑をかけることになり気を使います。

 

責任が重く精神的に負担が多い

どのような仕事でもミスがないよう気を使うものですが、医療事務は患者さんの健康状態に関わることや、会計で金銭の関わることが多いため、精神的な負担が多くなります。

カルテ作成やカルテ出しで他人と間違えるようなことがあってはいけません。

同性同名の患者さんもいますから、どんなに忙しくてもミスのないように慎重に行う必要があるのです。

また、書類作成や処方箋の入力などでもミスが許されませんし、ミスは命に関わることもあります。

そのため責任が重く、精神的な負担となり大変だと感じることが多いのです。

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 ■医療事務の仕事のつらさを乗り越えるための解決策

医療事務の仕事は大変ですし、つらいと感じることが多くあります。
しかし、つらいことを乗り越えることができれば、メリットも多くある仕事です。

医療事務の仕事を続けるために、乗り越えるための解決策をご紹介します。

 

 医療事務に関連する資格を取得する

医療事務の仕事は無資格・未経験でも働くことが可能ですが、経験のなさを補うために、医療事務に関連する資格を取得することで、乗り越えられることもあります。

医療事務の仕事で覚えるのが難しいこととして、レセプト業務や医療保険制度、関連法令などがあります。

これらに役立つのが、「医療事務技能審査試験」です。

医療事務全般に関する知識やスキルを身に付けることができますし、難易度もさほど高くないため未経験の人におすすめです。

また、「医療事務管理士技能認定試験」や「診療報酬請求事務能力試験」は、難易度が高くなりますが、医療現場でも高く評価される資格です。

知識を身に付けることで、正確でスピーディーな仕事ができるようになります。

仕事をスムーズに行うことで繁忙期でも残業を減らすことができるでしょう。

 

医療事務のやりがいを見つけてモチベーションをあげる

医療事務の仕事は、待ち時間が長くイライラしている患者さんからきつい態度を取られることもあり、精神的な苦痛を感じることが多くあります。

精神的なつらさを乗り越えるためには、やりがいなどをみつけるといいでしょう。

医療事務は患者さんと接する機会が多い分、感謝の言葉を直接伝えられることも多くあります。

クリニックのように地域に密着している場合は、なおさら人とのつながりを深く感じることができます。

人間関係でつらい思いをすることもありますが、大きなやりがいがあり誇りをもって働ける仕事です。

そういったことに目を向けると、モチベーションも上がりつらさを乗り越えることができるでしょう。

 

医療事務で働くことのメリットをみつける

医療事務として経験を積むことで、ブランクがあっても復職しやすくなります。

女性は子育てや親の介護で仕事ができない時期もあるでしょう。

医療事務は経験者が優遇されますから、つらいことがあっても頑張って仕事を続けた経験は将来活かされます。

医療事務として経験を積むことで、幅広い業務内容をこなせるだけの知識や技術を身に付けることが出来ます。

その知識や経験を生かして異業種にチャレンジすることも可能です。

また、医療事務が働く環境は女性が多く働いているため、子育て中の方に対して理解があります。

子育てと仕事を両立させるためには、職場の協力は必要不可欠です。

女性が多い職場は人間関係のトラブルがつきものですが、子育てやシングルマザーへの理解があり働きやすいでしょう。

さらに、医療事務として働くことで病気や薬に対する知識が自然と身に付きます。

その知識は私生活でも活かすことができます。

医療的な知識は、自分や家族など身の回りの方が体調を崩した時などに役立つでしょう。

医療事務の仕事はつらいと感じることも多いですが、得られるメリットも多くあります。

メリットを見つけることで、つらさを乗り越えることができるでしょう。

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■医療事務に向いている人とは?

医療事務は人気の高まっている職業ですが、未経験や無資格からでも始めることができます。

しかし一般的な事務の仕事に比べ、大変なことも多くあるため向き不向きがある仕事です。

ここでは、医療事務として働くことに向いている人の特徴をご紹介します。

 

パソコンスキルのある人

未経験、無資格でも働くことができる医療事務ですが、パソコンスキルが高い人に向いている仕事です。

医療事務はカルテの作成や書類の作成、レセプト業務などを行っています。そのためパソコンスキルは必須です。

レセプト作成や書類作成はミスがあってはなりません。

パソコン操作に不慣れだと入力ミスを起こしやすいですし、仕事がスムーズに行えません。

パソコンスキルとして必要な資格はありませんが、ワードやエクセルが使用でき、正確で速いパソコン操作ができれば採用されやすくなるでしょう。

医療事務は覚えることが多く、業務内容が幅広いため、高いパソコンスキルをもっていると役に立ちます。

 

コミュニケーション能力が高い人

医療事務は病院やクリニックの顔ともいえるポジションです。

そのため、患者さんから好印象を持たれるようなコミュニケーション能力の高い人の方が向いています。

また、患者さんの状況を素早く判断することが大切です。

体調が悪く口数の少ない患者さんから、できるだけ多くの情報を聞き出し、必要があれば早めに診察できるよう手配するなど、臨機応変さが求められます。

医療事務は、患者さんだけでなく医師や看護師、薬剤師など専門的な職種との関わりも多くなります。専門的な立場の人とのコミュニケーションは難しいと感じることも少なくありません。

そのため、どのような人とでもコミュニケーションが取れる社交的な性格の人に向いています。

 

わからないことを調べて積極的に仕事ができる人

医療事務の仕事は、業務の幅が広く多くの知識を必要とします。

そのため、わからないことをすぐに調べることができ、さらに積極的に動いて実践できる人が向いています。

医療事務は一般的な事務の知識だけではなく、医療的な知識も必要です。

ミスがあれば医療事故につながりますから、疑問に感じたことはしっかりと調べてコツコツと知識を身に付ける必要があります。

また医療現場ではさまざまな専門職が働いており、分担しながら業務をこなしています。

そんな中で全体の流れをみながら、連携を図り積極的に仕事ができる人は重宝されるでしょう。

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どうしてもつらくて転職を考えている場合

上記の解決策を試しても、解決することができず転職を考えている方もいるでしょう。

つらいことが多く、精神的な負担が大きい場合は転職することで解決できることもあります。

しかし、1年未満での転職は再就職に不利です。まずは1年間続けてから転職を考えましょう。

なお、転職する際は、予め資格を取得しておくことをおすすめします。

資格を取得することで採用されやすくなりますし、給与アップにもつながります。

また、転職する際に医療事務で経験を積んでいる場合、医療事務だけではなく経験を生かして異業種に転職することも可能です。

記事まとめ

医療事務の仕事の大変さやつらいことと、それを乗り越える解決策についてご紹介してきました。

医療事務の仕事は未経験、無資格でも働くことができるため、人気の高まっている仕事です。

辞めたいと考えることもあるかと思いますが、つらさを乗り越えることができれば大きなやりがいを感じることができます。

医療事務経験者となれば求人も多くありますから、資格取得やスキルアップでさらに条件のよい職場を見つけることも可能です。

 

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