看護助手の奨学金制度とは?実際にどのくらいの金額を受け取れるのか?

看護助手の奨学金制度とは?実際にどのくらいの金額を受け取れるのか?
看護助手は、医療的な資格や経験がなくても、病院やクリニックなどの医療現場で働くことが可能です。
医療現場では、現在看護師不足が深刻となっております。
そのため、看護師をサポートする看護助手は、看護師不足を解消する重要な役割を担っているのです。
医療現場において、看護助手として働く人の中には、さらなるスキルアップのため、看護師を目指したいと考える人も少なくないでしょう。
看護師資格を取得するためには、看護学校や看護大学など専門課程を修了し、受験資格を得て、国家試験に合格しなくてはなりません。
そのため、看護師を目指すには、結構な費用がかかってしまうことから、金銭的に不安を感じる人もいるでしょう。
ここでは、看護師になるための費用や奨学金について詳しくご紹介していきます。
【目次】
■看護助手とは?
看護助手とは?
看護助手は、看護補助者とも呼ばれています。
看護師と名称は似ていますが、医療行為を行うことはありません。
そのため、医療関係の資格をもっていなくても、働くことができます。
看護助手の仕事は、看護師のサポート業務を行うことがメインです。
看護助手の業務内容は、勤務先によっても違いがあります。
クリニックなどの外来診療では、診察の介助、診察や検査で使用する医療器具の準備や片付け、洗浄や消毒などを行います。
規模の小さいクリニックなどでは、待合室やトイレなど清掃など担当しますが、その他に、医療事務の手伝いなどを行うこともあり、業務内容は幅広いでしょう。
また、入院病棟がある病院などでは、患者さんの身の回りのお世話が中心です。
身体的に不自由な患者さんの入浴やベッド上での清拭、排せつ介助としておむつ交換やトイレ誘導、配膳・下膳や食事のお手伝いなどを行います。
さらに、検査室や診察室への移動の介助なども行います。
ナースコール対応も行い、必要であれば、看護師に報告しなくてはなりません。
患者さんが、入院生活を快適に過ごし、治療に専念できるような環境を整えるため、床頭台やベッド周囲の清掃、シーツ交換なども行います。
看護助手は、資格をもっていなくても、医療現場で働く以上、患者さんの命に関わることも多く、責任の大きな仕事です。
患者さんと直接関わることも多いため、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
看護師への報告や患者さんへの対応など、コミュニケーション能力も求められる仕事です。
医療現場は、マニュアル通りではないことが、沢山起こりますから、臨機応変に対処することも大切です。
看護助手になるためにはどのくらいのお金がかかる?
看護助手になるために、必要な資格や経験はありませんから、お金がかかることはありません。
しかし、看護師を目指すとなると、お金はかかってしまうでしょう。
看護師になるためには、看護師国家資格が必要となり、国家試験受験資格を得るためには、看護師養成学校などで教育を受ける必要があるからです。
看護師になるためには、専門学校、短期大学、大学のいずれかの学校に進学しなくてはなりません。
これらの学校でかかる学費には、「入学金・授業料・施設設備充実費・実習費・教材費」が含まれます。
これらの費用は、学校の種類や地域によって異なりますが、看護専門学校の場合は、3年間で300万円以上の費用がかかってしまうケースも多くあります。
公立の場合は、100万円台の学費で済むこともあるため、事前に学校の情報を確認しておくとよいでしょう。
看護短期大学の場合は、国公立がないため、私立の場合の費用になります。
入学金・授業料・設備費・実習費を合わせてかかる費用は400万円以上です。
その他に、実習着やテキスト代などもかかります。
看護短期大学は4年制大学への移行が進んでいるため、現在国公立の短期大学は廃止されており、今後は私立の短期大学も同様の傾向があるようです。
看護大学の場合も、国立、公立、私立によって費用が変わってきます。
国立と公立は、4年間の授業料が200万円以上必要です。
公立の場合は、大学のある地域か、地域外かによって入学金が異なるようです。
私立の場合は、4年間で400万円以上の費用がかかります。
このように、どの選択肢であっても、看護師になるための費用は、決して安いものではありません。
そのため、ハードルが高いと感じている人も少なくないでしょう。
実際にどれくらい費用がかかるかは、詳細を知りたい方はこちらにアクセス
出典:看護大学・専門学校受験ナビ
看護助手の奨学金の例
看護助手として働いていく中で、キャリアアップを考える人は少なくないでしょう。
就職先の病院によっては、看護師へのキャリアアップをサポートしてくれる場合もあります。
病院独自の奨学金制度を作り、卒業後、勤務を希望する人を対象に費用を貸与します。
病院側のメリットも大きく、看護師不足を解消するため、人材確保を期待できます。
ここでは、看護師になるための奨学金制度の一般的な例についてご紹介します。
奨学金制度の対象となるのは、看護大学、看護短期大学、看護専門学校などを卒業後、奨学金制度を受けた病院で、勤務することを希望している人です。
そのため、看護助手として、働いていなくても奨学金制度を利用することは可能です。
奨学金の対象となるのは、入学金・授業料・教科書代・被服代・教育活動費・実習費等で、最短の修学年限が貸与期間となります。
貸与額の例としては、「入学金300,000円以下、月額50,000円」で必要年数貸与されます。
所定の資格を取得し、奨学金貸与先に常勤し、貸与年数勤務することで返済を免除しています。
病院によっては、奨学金を貸与している人を対象に、希望があれば生活協力金も貸与しています。
貸与額の例としては月額10,000円~50,000円、卒業後に返済開始となります。
奨学金の活用例が知りたい方は、こちらにアクセス
※参考サイト:看護大学・専門学校受験ナビ
奨学金を受け取るメリット・デメリット
奨学金制度を利用することで、看護師資格を取得するための費用が補助されます。
そのため、費用負担が大きい看護師資格でも、取得がしやすくなるでしょう。
また、資格取得後に勤務することで、返済が免除されることから、一般的な借金とは違いますし、無利子であることもメリットです。
しかし、デメリットになる面もあります。
奨学金制度を利用している場合に、留年や退学すると、借入した奨学金を一括返済しなくてはいけません。
また、卒業後に就職したけれども、その病院が合わないと感じることもあるでしょう。
しかし、奨学金の一括返済があるため、貸与年数を働き終えるまで転職が難しいというデメリットもあります。
記事のまとめ
ここでは、看護師になるための奨学金制度などをご紹介してきました。
看護師資格を取得するためには、看護師養成学校に進学する必要があり、ハードルが高いと感じていた人も少なくないでしょう。
奨学金制度を利用することで、金銭的な負担を軽減できるため活用するとよいでしょう。
しかし、卒業後勤務することが条件になりますので、よく検討して利用することをおすすめします。
まずは、看護助手として働き、実際の看護師の業務内容や環境をみて判断するのも1つの方法かもしれません。
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