看護助手の求人倍率とは?医療・介護職全体の需要もご紹介

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看護助手の求人倍率とは?医療・介護職全体の需要もご紹介

看護師のサポート業務を行う看護助手は、看護師不足が深刻な医療現場において重要な役割を担っており、ますます需要は高まると予想されています。

 ここでは、看護助手の有効求人倍率と採用状況について解説します。

看護助手の働く場所や採用事例についてなども紹介しているので、看護助手の仕事に興味をお持ちの方は、ぜひご一読ください。

【目次】

・看護助手の有効求人倍率と採用状況

・看護助手はどのような場所で働くの?

・看護助手の採用事例

・記事のまとめ

 

コラム女性

看護助手の有効求人倍率と採用状況

医療現場において、看護師など医療従事者のサポート業務を行う看護助手は、医療的な資格や経験がなくても働くことが可能です。

医療的な業務はありませんが、患者さんと関わることも多くやりがいのある仕事です。

看護師や医療従事者が専門的な仕事に専念できるよう、看護助手は医療的な資格がなくてもできる業務を行っています。

そのため、医療現場において必要不可欠な存在といえるでしょう。

 

しかし、その看護助手は年々減り続けているのが現状です。看護助手の令和2年度の有効倍率は3.63)です。

有効求人倍率は、ハローワークの有効求職者数と有効求人数をもとに「求職者1人当たりにつき、何人の求人があるか」を算出したものです。 

出典:厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)

 

有効求人倍率が1倍を下回っている場合は、労働者を必要としている企業側の求人数よりも求職者が多いことを意味します。

逆に、有効求人倍率が1倍を上回る場合は、求職者よりも求人数が多いということです。

 

有効求人倍率が低い場合は求職者が多く就職は困難となり、高い場合は労働者が少なく企業は人手不足になるでしょう。

令和2年度の有効求人倍率をみると、看護助手が人手不足なのは明らかです。

 

看護助手が人手不足になる背景には、どのようなことがあるのでしょうか。

看護助手の給与は他職種よりも安い傾向にあります。

しかし、看護助手の仕事内容は、肉体的な業務が多く重労働と感じている人が多くいるでしょう。

また、医療現場での仕事は責任が重く、看護師との関わり方で悩む人も少なくありません。

雑用も多く、業務の幅が広いことから看護助手の負担が大きくなっています。

こういったことが看護助手として働きたい人が減少している要因です。

看護助手の人材を確保するためにも、給与や待遇の改善が急がれます。

 

医療事務・介護職種全体の採用状況

医療事務や介護職全体の採用状況は、どのような現状があるのでしょうか。

日本は現在少子高齢化によって高齢者が増加しています。

65歳以上の高齢者は過去最多と言われていますが、さらに2040年まで日本の高齢者は増加すると予想されています。

 そのため、医療施設や介護施設は、今後も増やしていかなくてはなりません。

それに伴って介護職や看護職、医療事務の需要は今後も高くなると予想されています。

しかし、日本の有効求人倍率はリーマンショック以降上昇しています。

2020年に感染症の流行により有効求人倍率は低下していますが、医療福祉職に関しては少子高齢化の背景もあり低下はしていません。

とくに介護職は人手不足が深刻です。

 また、1990年代より准看護師の廃止廃論が唱えられている中で、看護助手の需要はより高まっています。

医療的な資格はありませんが、看護師のサポート業務を行う看護助手は、需要が減少することはないでしょう。

 

看護助手はどのような場所で働くの?

看護助手は、主に病院やクリニックなどの医療機関で働いています。

一般病棟や外来はもちろん、手術室や検査室、リハビリテーション施設や訪問看護ステーション、検診施設など幅広い分野で働いています。

看護助手は、看護師が専門的な業務に専念できるよう、患者さんの身の回りのお世話や雑務など幅広く業務を行っています。

そのため、日勤だけでなく夜勤業務でも活躍することが可能です。

 夜勤業務は体力的に不安に感じる人もいますが、夜勤手当によって給与アップが可能です。

そのため、他企業よりも給与が安いと言われる看護助手にとっては、魅力的な働き方です。

夜勤を希望する場合には、一般病棟や急性期病棟、慢性期病棟、療養型病棟など入院設備のある職場を選びましょう。

 クリニックなどの外来や、検査室、検診施設などは日勤だけの仕事になります。

規模の大きな病院などは業務分担が明確ですが、クリニックのような少人数の職場では幅広い業務を任せられることが多いでしょう。

そのため、広い知識を身につけたい人にはおすすめの職場です。

 

看護助手の採用事例

①60代や70代のシルバー層を採用して看護助手の負担軽減を図った事例

看護助手の仕事は、患者さんの身体的な介助も多く、肉体的にハードな業務が多めです。

そのため若い人の方が働きやすいイメージがあります。

しかし、看護助手の負担軽減のため、60代や70代のシルバー層を採用した事例があります。

ホテルなどでベットメイキングの経験や接客経験や工場勤務の経験を活かし、看護助手で採用されたシニア層の方もいらっしゃいます。

 患者さんにとっては、年齢が比較的近い年齢層の看護助手がいると、話しやすく信頼関係が築きやすくなります。

シルバー層の看護助手は、多くの経験を積んでいることから、さまざまな症例に対応しやすく頼りになる存在です。

 

 

②身体介助無しや夜勤無しでの採用事例

看護助手の採用数が増加しない背景には、看護助手の業務がハードということがあげられます。

身体的な介助は、入浴介助や排せつ介助、移動介助といった肉体的にハードなものが多くあります。

看護助手は仕事内容がハードなわりに、資格もないことから給与基準が低いのが難点です。 

ある事業所では、看護助手の採用数が増えないことから、看護助手の業務内容から入浴介助やおむつ交換などの身体介助業務を、看護師が対応することに変更した事例があります。

すると、体力に不安があり看護助手の仕事を始めることに躊躇していた人が、看護助手として活躍した事例もあります。

また、勤務シフトを夜勤無しに変更し、夜間勤務が難しい育児中の方が活躍した事例もあります。

転職活動において、ライフワークバランスを重視する現在に合わせて、看護助手の採用状況も少しずつ変化してきております。

 

記事のまとめ

ここでは看護助手の求人倍率についてご紹介してきました。
少子高齢化が進む現状において、医療現場を支える看護助手の存在は重要です。
しかし、肉体労働が多く業務内容がハードな割に、給与など待遇面で満足の得られるものでないことが多いのも現状です。

 しかし今後さらなる高齢者の増加が予想されているため、看護助手の需要はより高まるでしょう。

看護助手は医療現場を支えるために欠かせない存在なのです。

 一般的には退職とされる年代であっても、看護助手として働く分には高い需要があります。

長く働くことが期待できる仕事ですから、医療現場の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

 

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