産婦人科の看護助手の仕事内容とは?きついって本当?
産婦人科の看護助手の仕事内容とは?きついって本当?
医療現場で働く看護助手は、資格や経験がなくても働くことができるため人気のある仕事です。
看護助手は、正社員やパート、派遣など雇用形態もさまざまで、ライフステージに合わせて働きやすいのも魅力となっています。
しかし、看護助手の仕事内容は科によっても大きく変わります。なかでも産婦人科はきついと言われがちです。
今回は、産婦人科の看護助手の仕事がきついと言われる理由と、その解決策についてご紹介します。
【目次】
■産婦人科の看護助手の仕事がきついというのは本当か?職場によっても違う!
■産婦人科の看護助手で仕事がきつい場合は別の職場も検討しよう
産婦人科の看護助手の仕事内容とは
産婦人科の看護助手は、産科か婦人科によっても仕事内容は変わってきます。産科の場合、妊娠や出産のサポートがメインとなり、婦人科では婦人科疾患や不妊治療、避妊に関する相談がメインです。そのため、看護助手の業務では、一般的な業務内容に加え健康な妊婦さんのケアや、新生児のおむつ交換も行います。
また、産婦人科では、一般病棟では使用しない妊娠・出産に必要な医療機器の扱いについても覚えなくてはなりません。エコー診断のサポートといった産婦人科ならではの業務もあります。産婦人科、とくに産科では健康な患者さんが多いため、肉体的なサポート業務は少なめですが、精神的なサポートが必要となるでしょう。
産婦人科で看護助手として働くメリットとは?
産婦人科の看護助手として働く大きなメリットは、生命の誕生に関わることができることでしょう。医療現場で働く看護助手の仕事は、病気の患者さんと関わることから、人の死と向き合わなくてはならないことが多くあります。しかし産婦人科は、医療現場では唯一生命の誕生の場であり、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
新生児のおむつ交換やミルクを飲ませるなど、一般的な病棟では経験できない貴重な体験をすることが可能です。また、産婦人科では健康な患者さんが多く、一般的な病棟のように成人の患者さんのおむつ交換や入浴介助をして体力を使うことが比較的少ないのもメリットでしょう。
一方で、産婦人科では出産に立ち会う機会が多くあるものの、全てが喜ばしい出産とはいえません。死産や中絶といった悲しい出来事もあります。そういったときに、看護助手として患者さんに寄り添ったケアを行うことが求められます。患者さんの気持ちに寄り添った働き方がしたい人にとっては、さまざまな経験を積むことができるでしょう。
給与面や待遇面では病院やクリニックの規模、夜勤の有無などによって変わってきますが、産科のある職場であれば、夜勤業務が発生することもあるため高給与が期待できるでしょう。
産婦人科の看護助手の仕事がきついというのは本当か?職場によっても違う!
産婦人科の看護助手は仕事がきついと言われますが、どのようなことがきついと言われる原因となっているのでしょうか。
–言葉遣いや仕事態度に気を使う
産婦人科は一般病棟に比べて健康な患者さんが多く、家族や面会の人も多くきます。
そのため患者さんだけでなく、面会の人と関わることも多く、言葉遣いや勤務態度を評価されがちです。
病室への出入りの仕方から、患者さんへの声のかけ方、掃除の仕方や配膳の仕方など、常に見られている感覚が精神的にきついと感じる方もいるようです。
また、患者さんや家族から、些細なことでクレームを受けることもあり非常に気を使うでしょう。
産前産後の患者さんは特にナーバスなため、気に障ることも多くなりがちです。
自分では頑張っているつもりでも、周りからの評価が悪いと、心が折れそうな時もあるでしょう。
– きめ細やかな掃除が大変
看護助手は、掃除やベッド周囲の環境を整えることも業務の一つです。
産婦人科病棟では、出産のために健康な人が多く入院しています。
病気で治療を必要としている人と違い、快適な環境で過ごしたいと考えています。そのため、掃除も他の病棟以上に気を使うのです。
ホテル並みの清潔感を求められますし、掃除の際の病室への出入りにも気を使います。
他の病棟に比べ、掃除のクオリティーも高いものを求められるでしょう。
清掃中に雑用を頼まれることもあり、忙しさで雑にならないよう気疲れし、つらいと感じるようです。
–患者さん一人一人の状況に合わせた配慮が大変
産婦人科は出産という人生の一大イベントに立ち会える反面、流産などで悲しみに暮れる患者さんとも遭遇します。看護助手は、多くの患者さんの身の回りのお世話などを行わなくてはなりません。
そのため、患者さん一人一人の状況をしっかりと把握する必要があります。
看護助手は医療的な資格を持っていませんから、患者さんの状況を把握するということが非常に難しいでしょう。
しかし求められることは大きい、そういった状況で悩みます。
また、患者さんのメンタル状況を理解できなければ、声掛け一つで傷つけてしまうこともあります。
精神的に不安定にさせてしまうと治療にも影響しかねません。
赤ちゃんをなくしたばかりの患者さんや、母子を同時に亡くした家族との関わりは非常につらいと感じるでしょう。
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産婦人科の看護助手できつい場合は
産婦人科の看護助手の仕事は、健康な人を相手にすることが多く、出産という感動的なシーンに出会えることから明るいイメージをもたれます。
しかしその反面、きついと感じることも多い診療科です。きついと感じる場合はどうしたらよいのか、その解決策をご紹介します。
– 産婦人科で働くことのやりがいをみつけよう
産婦人科は出産が多く新しい命が誕生するという、他の診療科の看護助手では絶対にできない経験ができます。
健康な人が多いことから、病棟全体の雰囲気も明るく一般病棟とは違った経験ができるでしょう。
看護助手は医療行為ができませんが、新生児のおむつ交換や、ミルクをあげたりすることができる場合もあります。赤ちゃんと接するのが好きな方にとっては、楽しく思えることも多いでしょう。
また、産婦人科で得られる知識や経験は、身近な人の妊娠や自身の妊娠時に役に立てることができます。
大変なことも多いですが、得られるものも多く、やりがいのある仕事だと感じることができれば、つらいことも乗り越えられるかもしれません。
– 看護助手の仕事に役立つ資格を取ろう
看護助手は資格がなくても働くことができます。
しかし、資格を取得して知識をもっているかいないかでは、働きやすさに大きな違いがあります。
知識があることで、患者さんや看護師からの信頼も得られやすいでしょう。
「看護助手実務能力認定試験」は独学で学ぶことも可能で、平均合格率は60~80%と難易度が低いため、働きながらの資格取得も可能です。
– 上司や先輩に相談してみる
仕事がきつい、辞めたいと考えているときは、上司や先輩に一度相談してみることをおすすめします。
どのようなことでつらいと感じているか相談してみると、よい解決策がみつかるかもしれません。
先輩や上司も同じような悩みをもっていたと知るだけでも、諦めずに頑張ろうと思えるようになるでしょう。
産婦人科の看護助手で仕事がきつい場合は別の職場も検討しよう
産婦人科の看護助手は、一般的な病棟に比べると特殊なことが多くあります。
そのため、自分には合わないと感じる人もいるでしょう。仕事がきついと感じているのに無理に働き続けることは、心身によくありません。
解決策を試してみてもやはりきついと感じたときは、別の職場を探してみましょう。
職場が変われば、仕事内容も変わります。どうしても解決しづらい人間関係などの悩みも、転職することで解決できることもあるでしょう。
スタッフの人数が少ない職場は、業務内容も忙しく、心にも余裕がなくなるため人間関係でもトラブルが起きがちです。転職する先でもきついことばかりでは困るので、よく検討してから転職先を決めましょう。
記事まとめ
看護助手は、資格がなくても医療現場で働くことができるため人気のある仕事です。
産婦人科の看護助手はきついと言われる理由や、その解決策についてご紹介してきました。
産婦人科は、新しい命の誕生を間近でみることができる素晴らしい職場です。
それだけにやりがいに感じることも多くあるでしょう。
その反面、他の診療科以上に言葉遣いや仕事態度が評価されやすく、高いクオリティーを求められます。
そういった診療科で経験を積むのは、自身のスキルアップにもつながるでしょう。しかし、どうしてもきつい時は、無理をせずに転職してみることも選択肢として必要なことです。
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希望の条件に合わせて働き方や勤務地を選ぶことができるので、自分に合った働きやすい職場を探してみましょう。