看護助手の夜勤とは?仕事内容、メリット、向いている人を徹底解説

看護助手の夜勤とは?仕事内容、メリット、向いている人を徹底解説
看護師のサポートをする看護助手は、看護師のように資格をもたなくても病院などで働くことのできる仕事です。
看護助手の求人情報のなかには、「夜勤あり」の求人を目にすることもあるでしょう。
看護助手の夜勤はどのような仕事をするのでしょうか。
夜勤業務の流れや、看護助手が夜勤をすることのメリット、夜勤専任という働き方のメリットなどについて詳しく解説していきます。
【目次】
■看護助手の夜間の仕事内容とは?
看護助手の仕事は、日勤だけの働き方と、日勤と夜勤のローテーション、夜勤だけの働き方があります。
看護助手は、夜勤ではどのような仕事をしているのでしょうか。
– 看護助手の夜勤のスケジュール
夜勤業務は、17時頃から翌朝9時頃までの間の業務です。二交代では日勤と夜勤のローテーションを行い、夜勤はたいてい16時間勤務となります。
三交代では日勤、準夜勤、深夜勤のローテーションで、そのうち8時間を交代で勤務しています。
ここでは、16時間勤務の夜勤スケジュールをご紹介します。
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17時 出勤・日勤者から申し送りを受ける
18時 配膳・食事介助・下膳
19時 ナースコール対応・物品補充・清掃
20時 休憩
21時 おむつ交換・体位変換
22時 消灯・ナースコール対応
0時 おむつ交換・体位交換
0時30分 交代で仮眠(2時間)
3時 おむつ交換・体位交換
5時30分 おむつ交換・体位交換
6時 留置カテーテルの尿測
7時 洗面介助・配茶
8時 配膳・食事介助・下膳
9時 日勤者へ申し送り・退勤
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このように、看護助手は医療的な行為は行わず、主に医療現場で必要な介護業務を行っています。
– 看護助手の夜勤と日勤の違い
夜勤は入浴や検査、治療などが行われない分、日勤よりも業務は少ないです。
しかし日勤時に比べて看護師も看護助手も人数が少なく、急変などのイレギュラーな事態が起きると大変です。
夜勤業務では、日勤時以上に状況を判断し、冷静に対処できる対応能力が求められるでしょう。
夜間は看護師が少ないため、医療行為に専念してもらえるよう看護助手はナースコール対応や雑務を行います。
その際に体調面での異変を素早く観察し、看護師に報告しなくてはなりません。
そのため、ただ介護をするのではなく医療的な面での観察も必要とされますから、日勤以上に看護師との連携が大切です。
日勤に比べて業務内容は少ないですが、夜勤は責任の大きな役割を担います。
■夜勤選任の看護助手のメリット
病院など24時間稼働している施設では、必ず夜勤業務があります。
しかし夜勤者が少ない職場が非常に多いのが現状です。
そのため看護助手の働き方には、夜勤だけで働く夜勤専任という働き方があります。
看護師は女性が多い傾向があるため、子どもが小さくて夜勤は難しい、体力的に夜勤は無理、という方もいます。
こういった理由から、夜勤者が少ない職場も多くあり、夜勤のみの働き方も需要が高くなっているのです。
ここでは、夜勤専任として働くメリットについてご紹介します。
–日中の時間を有効活用できる
夜勤専任は日勤がないため、日中の時間を有効活用することができます。
一般的な仕事は、朝早くから夕方まで勤務時間となり、週に5日前後は日中の時間が拘束されてしまいます。
そのため不自由に感じることも多くあるでしょう。
また、育児中や介護中で、日中は家を離れることができない場合は、仕事をすることが難しくなってしまいます。
そういった場合でも夜勤だけの仕事であれば、日中の時間に育児や介護を行うなど、時間を有効に活用することが可能です。
夜勤勤務の翌日は休日になりますし、日中の時間が自由になります。
仕事をしていると平日の日中は、なかなか自由な時間をつくることができず不便です。
夜勤専任であれば、銀行や市役所など、平日の日中でなければ利用できない場所にも行きやすくなるでしょう。
日中子どもの面倒をみる人がいない、介護が必要という方も、日中の時間を活用して夜は家族が仕事から帰ってくるため、月に数回夜勤で稼ぐことができ、メリットの大きな働き方になるのです。
–夜勤手当で給与アップができる
夜勤は夜勤手当が支給されるため、日勤だけの仕事より給与が高くなります。
夜勤専任は夜勤のみの仕事ですから、日勤をしながら夜勤ありの働き方よりもさらに高い給与をもらうことができます。
夜勤手当の相場は、一般的に1回5,000~10,000円です。
夜勤専任はひと月でこなす夜勤回数が多くなるため、短期間で高収入を得たい方にもおすすめです。
また、夜勤専任の場合、日勤だけや、夜勤ありの一般的な働き方に比べて、出勤日数が少なくなります。
そのためダブルワークもしやすいですし、習い事などをするために休日が多く欲しい場合にも好都合でしょう。
給与アップのためには、資格取得や経験年数を積むことが必要になりますが、夜勤専任はそういった必要もなく効率よく稼ぐことが可能です。
–一定リズムで規則正しい生活ができる
夜勤ありのシフトは、日勤や早番、遅番、準夜勤、深夜勤と、かなり不規則な勤務が多くなります。
そのため生活リズムが整わず、体調を崩しがちです。
夜勤のあとの日勤は頭がボーッとして、仕事に集中しづらいと感じる人も少なくありません。
しかし、夜勤専任であれば日勤などがないため、毎日決まった生活リズムで生活することができます。
たとえ夜働くことになっても、さまざまな時間帯に働くことがなく、規則正しい生活になり体の負担を軽減することが可能です。
夜勤は夜勤明け、休みとなりますから何日も続けて勤務することはなく、体をしっかりと休ませることができるのもメリットです。
もともと夜型の人であれば、苦手な早起きもなく体の調子を整えやすいと感じる人もいます。
–煩わしい人間関係トラブルが少なく働きやすい
職場の人間関係に頭を悩ませている人にも、夜勤専任はメリットのある働き方です。
夜勤は日勤に比べて、全体的にスタッフ人数が少なくなります。
そのため、夜勤中は他のスタッフと顔を合わせる機会が少なく、煩わしい人間関係で悩むことは減るでしょう。
また、夜勤は業務内容が最小限に抑えられています。
看護助手はおむつ交換やナースコール対応、雑務を中心に、一人で行う業務がほとんどです。
夜勤中は交代で仮眠を行うため、他の夜勤者と関わることもほとんどありません。
そのため、日勤帯のように人と関わることが少なく、人間関係のトラブルが起きにくいのです。
■夜勤の看護助手が向いている人
ここでは、夜勤の看護助手の仕事に向いているのはどのような人なのかご紹介します。
–夜間働く余裕のある人
夜勤のある仕事は生活時間が不規則になりがちです。
日勤や夜勤、早番や遅番など勤務時間がさまざまなので、毎日の生活時間が大きく変わってきます。
そのため、育児中や介護中の方は負担が大きくなりがちです。
小さい子どもがいる、親の介護が必要、といった場合は自分自身も大変ですし、仕事で留守の間は家族にも負担がかかります。
夜間仕事に出ても家族に迷惑が掛からないような環境の人が、夜勤ありの看護助手の仕事に向いているといえるでしょう。
–高給与を望んでいる人
看護助手は資格がなくても働くことが可能です。
そのため看護師や介護福祉士など資格をもっている人に比べて給与は少なくなります。
そういった看護助手でも、夜勤は夜勤手当がつきますから、日勤だけで働くよりも高給与を得ることができます。
夜勤は体の負担も大きくなりますが、その分収入はアップできます。
ダブルワークで働く余裕がない場合などは、夜勤ありの看護助手の仕事は有効な手段です。
高給与を望んでいる人にはおすすめの働き方です。
–スキルアップがしたい人
病院や施設で働く場合、日勤だけしか働けないと業務内容や患者さんの体調など全てを把握することができません。
夜間の業務内容や、夜間の患者さんの状況を把握できることで、知識も増えますしスキルアップが可能です。
また、夜間は看護助手も看護師も人数が少ないため、看護師と関わることが多くあります。
その分、看護師との会話も増え、そういった中から知識を増やすことができ、スキルアップにつながるでしょう。
さらに、夜勤経験ありの場合、転職でも有利になります。
資格がなくても、看護助手として夜勤経験があれば需要は増えますから、スキルアップして今より待遇のよい職場に転職することが可能です。
夜勤の看護助手求人にはどのようなものがあるのか?
【看護助手の夜勤専従の仕事】
業務内容:内科病棟における看護助手業務。おむつ交換などの身体介助、夕食、朝食の配膳・下膳・食事介助など。
勤務時間:16:00~8:30(休憩時間120分、週4~5日勤務)
【看護助手の準夜勤の仕事】
業務内容:患者様の搬送補助、食事配膳、ベッドメイキング、病棟内消毒などの環境整備
勤務時間:13:00~22:00
【看護助手の夜勤ありの仕事】
業務内容:環境整備、身体介助、患者様の搬送業務、ベッドメイキング、食事の配膳・下膳
勤務時間:1シフト制…8:30~16:30(休憩45分)
2シフト制…16:30~8:30(休憩90分)
※夜勤は週1回程度
夜勤勤務した方のコメント
・30代/女性
夜勤を始めたころは不安がありました。しかし、慣れてくると、夜勤アリの働き方は自分に合っていると感じています。
日勤に比べると、勤務者が少人数のため、人間関係で煩わしい思いをすることがありません。
イレギュラーな事態が起きることもあり緊張感はありますが、自分のペースで働くことができるのもメリットです。
ただ、夜勤は、急なシフト交代ができません。
そのため、子どもが急に体調を崩した時にスタッフに迷惑をかけてしまうのが心配ですが、日中の時間を有効に使えるため学校行事に参加しやすいのは嬉しいです。
また、夜勤は体力的に不安がありました。
しかし、患者さまが寝ている時間帯のため、日勤帯よりも体力を使う業務が少なく感じます。
夜勤手当がつくので、給与アップもできて満足しています。
■記事まとめ
ここでは看護助手の夜勤の仕事内容についてご紹介してきました。
夜勤ありの仕事は体の負担が大きい、家族に迷惑がかかるなどデメリットもありますが、給与もアップしますし、自分自身のスキルアップも可能などメリットも多くあります。
夜勤業務に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
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