医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)が大変だと言われるポイントとは?

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医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)が大変だと言われるポイントとは?

医療現場で活躍するドクターズクラーク。ドクターのサポートをする姿に憧れている人も少なくないでしょう。
しかし実際に、ドクターズクラークとして働くのは大変だと聞き、躊躇している人も少なくないようです。

ここではドクターズクラークがどのような仕事をしているのか、ドクターズクラークが大変と言われる理由、悩みや解消法についてご紹介します。

 


【目次】

■医師事務作業補助・ドクターズクラークとはどのような仕事なのか?

■ドクターズクラークの大変な理由

■ドクターズクラークの主な悩みと解消法

ドクターズクラークに必要な能力やキャリア

■まとめ

 


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医師事務作業補助・ドクターズクラークとはどのような仕事なのか?

ドクターズクラークは、医師事務作業補助者とも呼ばれています。ドクターズクラークの仕事内容は、名前の通り医師の事務的なサポートが中心です。

原則的に医師の指示の下で行うことが義務づけられているため、他の職種からの指示で行うことはできません。

業務内容は診療報酬の施設基準によって定められており、その内容は多岐に渡ります。

まず、診断書や紹介状、処方箋、各種保険の証明書などの医療文書作成代行を行います。

患者さんの診療、入院など手続きや説明などもドクターズクラークの仕事です。

医師の外来診察時に同席し、カルテの代理入力も行います。

また、医療の質を向上させるための事務作業として、院内会議の準備や外科手術・がん登録の症例登録、治療や診察でのデータ管理もドクターズクラークの仕事です。

さらに、厚生労働省に報告する診療データの整理や、救急医療情報システムの入力業務といった行政への対応も行います。

ドクターズクラークの仕事は、外来勤務か病棟勤務かによって業務内容は大きく変わります。
負担の大きい医師をサポートするドクターズクラークは、医療現場において重要な役割を担っているといえるでしょう。

 

医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)の大変な理由

ドクターズクラークの仕事が大変だと言われる理由には、どのようなことがあるのでしょうか。

 

患者さんの対応が難しい

患者さんの中には、精神的に追い込まれている方が多くいます。

病気は苦痛を伴いますし、思い通りに治療が進まないことに対する苛立ちや、予後に対する不安などを抱えている方も少なくないでしょう。

そういった患者さんは、医師にはぶつけられない思いをドクターズクラークに向けることがあります。

理不尽な要求やクレームに対応しなくてはならないことは、ドクターズクラークにとって大きなストレスになっているようです。

 

 

他職種との関わりが難しい

病院には多様な職種が働いており、医師の指示を他職種に伝えることもドクターズクラークの役割です。

その際に、指示をスムーズに受け入れてもらえず、ドクターズクラークが板挟みになってしまうこともあるでしょう。

看護師や薬剤師など専門的な立場の人と同等に意見を交わすことは難しく、ストレスを感じる原因となっています。

 

 

生命に関わる仕事をする緊張感がつらい

医師の指示のもと業務を行う中で、自分のミスが患者さんの命に関わることもあります。

そういった緊張感を持ったまま働くことは、ストレスも多いことでしょう。

医療現場では患者さんの死を目の当たりにすることもありますし、特殊な環境下での仕事に大変さを感じている方は多いようです。

 

 

同じ職種が少ない

ドクターズクラークは、医師の事務作業を補助することが仕事です。

そのため病院に在籍する医師の人数によって同じ職種の人数も変わってきます。

病院の規模によっては、一人しかいないこともあります。

それによって同僚がいないことの孤独感や、相談できる人がいない不安感を抱えている人も少なくありません。

同じ職種の人がいないことによって、欠勤ができないなどの責任の重さも大変な要因となっています。

 

 

 

医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)の主な悩みと解消法

ここでは、ドクターズクラークが抱える悩みと、その解消方法についてご紹介します。

 

 

医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)主な悩み

ドクターズクラークの仕事は、主に医師の事務的な補助です。

そのためカルテ入力や情報提供書、退院時サマリーといった文書の作成が多くあります。

このような書類には、患者さんの状態や治療の経過などを正確に記載する必要があります。

医師が一字一句伝えてくれるわけではありませんから、ドクターズクラークの表現方法によっては間違った情報として捉えられかねません。

そのため、事実が正確に伝わるよう記載することが求められます。

 

特に診療情報提供書(医師が他の医師、あるいは医療機関へ患者を紹介する場合に発行する書類)や退院時サマリー(入院患者さんの病歴や、入院時の身体所見、検査所見、入院中に受けた医療内容 についてまとめた記録)というのは、初めてその患者さんをみる医師が治療の経過や入院時の様子を理解できるよう、まとめる必要があります。

間違った認識をされてしまうと患者さんの生命に関わることから、責任重大です。

そのため、ドクターズクラークにとって、情報をまとめる作業は非常に難しく大きな悩みとなっています。

 

 

医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)の悩み解消法

初めて患者さんと関わる人が間違った認識をしないよう、文章を作る際は表現方法に気をつけましょう。

例えば句読点を打つ位置によって、捉え方が変わってくる場合があります。

どこが主語になり、結果がどの部分にあたるのか間違いなく認識できる表現にしましょう。

抽象的な表現を避け、具体的な期日や経過表現が必要です。

また文章の順番によっては、理解しづらいことがありますから、スムーズに頭の中で理解できるような表現方法を心がけてみましょう。

医療的な文章を作成する場合は慎重に言葉を選び、相手に正確に伝わるような表現方法を身に付けることが大事です。

 

医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)に必要な能力やキャリア

ドクターズクラークとして働くためには、どのような能力やキャリアが必要とされるのでしょうか。

 

スキルや知識

ドクターズクラークとして働くために必要なスキルの一つが責任感です。
医師の指示のもと働く仕事ですが、データ入力などにミスがあると患者さんの治療に影響を及ぼしますし、異変を見逃してしまう恐れがあります。

医師の補助として責任をもって仕事に取り組めることが重要です。

また、コミュニケーション能力も必要です。看護師や医療事務など、様々な職種の人達と仕事をすることになるため、チームワークを乱さないようしっかりと報告、連絡、相談ができることが求められます。

パソコンスキルも必須なスキルです。カルテはほぼ電子カルテになっていますから、パソコンスキルがなければ難しいでしょう。

診療記録などは、会話を即時に正確に入力しなくてはなりません。そのため高いパソコンスキル能力が求められます。

さらに、医療用語や疾患についての知識も求められるでしょう。

医師事務作業補助技能認定試験や、医師事務作業補助者実務能力認定試験などの資格を取得することをおすすめします。

 

 

どのようなキャリアを歩むのか?

ドクターズクラークは資格がなくても働くことが可能です。

医療事務で経験や知識を積み、ドクターズクラークにステップアップする人も少なくありません。

さらにドクターズクラークとして経験を積み、医療秘書技能検定試験に合格することでより幅広い業務ができるようになります。

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まとめ

ドクターズクラークの仕事内容や、大変だと感じること、ドクターズクラークが抱える悩みなどについてご紹介してきました。
医師の補助を行うため責任が重い仕事ですが、患者さんだけでなく、医師などさまざまな人の役に立てる仕事として、大きなやりがいを感じることができる仕事といえるでしょう。

 

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