調剤薬局事務の面接対策のポイントとは?志望動機の書き方や想定質問などをご紹介
調剤薬局事務の面接対策のポイント事前準備や想定質問などをご紹介
事務仕事の中でも、調剤薬局の中で働くという特殊な性質を持つのが、調剤薬局事務です。調剤薬局事務の面接では、一般的なマナーや対策のほか、独自の質問事項などについても想定しておくべきでしょう。今回は、調剤薬局事務の面接対策について説明します。
【目次】
調剤薬局事務の面接の事前準備
調剤薬局事務の面接を受ける前には、以下のような準備を整えておきましょう。
自己分析を行いPRや志望動機を整理する
面接の前には、自分が調剤薬局事務として働きたいと思う理由について、また自分がこの仕事に向いている面についてなど、事前に分析をしましょう。転職の場合は、前職で何を得たかを考えることが大切です。また、自己分析に基づいて自己PRの内容や志望動機についてもまとめておくと、面接の際にスムーズです。その際に質問したいことがあればこのときに整理しておきます。
面接会場へのアクセスを把握しておく
面接の前には、会場までのアクセス方法をしっかり確認しておきます。公共交通機関を利用する場合、遅延なども見越して早めに準備するようにしましょう。そして、会場には10分前くらいには着いておくことがベストです。もし1時間前など早く着きすぎた場合は、カフェなどで心を落ち着けたり質疑応答のシミュレーションをしたりするのもおすすめです。
調剤薬局事務の面接の服装・身だしなみ・持ち物
ここでは面接にあたって服装や身だしなみ、用意しておくべき持ち物について紹介します。
服装
面接時の服装について指定がないところもありますが、スーツにしておけば、一般的なマナーを備えているという印象を与えることができます。中には、カジュアルな服装でもいいと考える人もいますが、調剤薬局は患者さんと接する仕事ですから、スーツを着ない場合でも最低限の身だしなみは整えておきましょう。
身だしなみ
基本的には顔がはっきり見えることを意識し、長い髪はまとめて前髪を横に流して額を見せるように心がけてください。また、髪が落ちてこないように短いところはピンで留めておきましょう。メイクをする際は濃すぎないように自然な印象を心がけることが大切です。ほかにも派手なネイルは避ける、きつい香水はつけないこともあげられます。
調剤薬局事務の面接でよく聞かれる質問と回答例
ここでは実際の面接で聞かれる志望動機や質問の回答例について紹介します。
なぜ調剤薬局事務として働きたいのか
数ある事務仕事の中で、なぜ調剤薬局事務を選んだのかは、面接時に聞かれやすい質問の1つです。この際に待遇や働き方を話すのではなく「調剤薬局事務の方に親切にしていただいた」「調剤薬局事務は患者様と接する仕事であり、健康を守る役割の一助になりたい」など、具体的な理由をあげましょう。
この調剤薬局を選んだのはなぜか
ほかの業種でもそうですが、調剤薬局ならどこでもいいと受け取られてしまうと、悪印象につながりかねません。そのため事前に、その調剤薬局の特徴や経営理念、地域性などをよく把握して具体的な理由をあげましょう。その際に自分がその調剤薬局のどこに興味を持ったかを事前に洗い出しておくことが大切です。
経歴について
別業種から調剤薬局事務に転職する場合は、転職理由も質問される傾向があります。このとき、前職でのネガティブなエピソードよりも、調剤薬局事務に魅力を感じたことを前面に出すようにしましょう。たとえば、接客業から転職する場合は、「患者さんと接することが得意で健康を通じて笑顔にしたい」といったポジティブな回答を用意しておくと無難です。
調剤薬局事務の仕事に対する意識
仕事に対する意識を質問された場合は、「医療従事者様やスタッフ間との連携」のように答えれば、コミュニケーション力の高さをアピールできます。また「患者様に気持ちよい対応をしたい」という回答であれば、患者様本位に考えていると取ることができるでしょう。さらに、これらの回答に至った自分のエピソードを絡めると、より具体的に説明しやすくなります。
将来のキャリアアップなどのビジョン
自分がどのような調剤薬局事務になりたいか、どのような形で貢献したいか、またキャリアアップとしてどのようなことを考えているかも答えられるようにしておきましょう。「地域に根差した調剤薬局のイメージに貢献すべく患者様と薬剤師のパイプ役になりたい」など、調剤薬局のイメージアップに貢献したいといった回答も相手の印象をアップさせる答えです。
長所・短所
自分の長所については、「細かく正確な仕事が得意」「人からは明るくて優しいと言われる」など、自分や他人からの評価とそれに続くエピソードを織り交ぜて話すようにしましょう。また短所についても話せば、自己分析がよくできているという印象を与えられます。しかし、その際もネガティブな内容で終わるのではなく改善策として心がけていることなどを付け加えましょう。
逆質問
「何か質問はありますか?」と聞かれる逆質問は、どのような業種の面接でもあることですが、調剤薬局事務の場合は仕事に対する前向きな姿勢や受け答えを計るためのものです。ここで「特にない」と言ってしまうともったいないため、逆質問に備えて質問したいことを事前に考えておくようにしましょう。
複数の質問を用意しておけば、逆質問の前に質問内容が解決されたとしても対応しやすいです。質問内容としては「担当する業務にはどのようなものがありますか?」など、実際に採用されたときを想定した質問は具体的かつ好印象です。
調剤薬局事務の志望動機の書き方や考え方とは?
志望動機は、仕事に対する熱意をアピールするものです。長すぎると、何をアピールしたいのかわかりにくくなってしまいますが、短すぎると意欲に欠けていると判断されかねません。200~300字程度で、採用担当者に適性や能力、仕事に対する姿勢をしっかりとアピールすることが大切です。
志望動機を書く際は、調剤薬局事務の仕事を選んだ理由を書きましょう。どんなところに魅力を感じているのか、調剤薬局事務の仕事をしたいと思ったきっかけやエピソードなどを盛り込むのもよいでしょう。また、なぜこの調剤薬局を選んだのかをアピールします。数ある調剤薬局の中から選んだ理由として、実際に利用して感じたことや、経営理念など共感した部分をピックアップするとよいでしょう。
さらに、自分の長所や強みをアピールします。調剤薬局事務として働く上で、パソコンスキルやビジネスマナーなど、スキルの高さをアピールするとよいでしょう。調剤薬局事務は、患者さんだけではなく、薬剤師や医師などさまざまな業種の人との関わりがあります。コミュニケーション能力の高さも強みになるでしょう。
また、自分の職務経験もアピールポイントになります。調剤薬局での経験がなくても、一般事務や医療事務の経験は事務処理能力の高さをアピールするのに有効です。
調剤薬局事務の志望動機でNGな例
調剤薬局事務の志望動機として書かない方がよいものについてご紹介します。以下の内容は書く際に注意が必要です。
勤務時間や待遇など、過剰な希望条件
ある程度の希望条件を伝えることは問題ありませんが、過剰に伝えすぎると仕事に対して興味がないという印象を与えかねません。仕事とプライベートを両立できそうだから、という理由も仕事に対する熱意がないと判断されやすいでしょう。
勉強したい、経験を積みたい
向上心として、アピールするのは良いですが、未経験だけれども貴社であれば経験をつみやすそうだから、勉強になりそうだから、といった志望動機はNGです。即戦力にならないと判断されかねません。
あいまいな志望理由
「経営理念に共感した」という内容だけでは、自社を選んだ理由として熱意を感じられません。応募した調剤薬局を選んだ理由など、具体的な例などを挙げて書いてみましょう。
調剤薬局事務の志望動機の例文
未経験・無資格の場合の例文
私は学生時代にアルバイトで接客業をしていました。その時に接客業でお客様と関わった楽しさや、サービスで喜んでもらえることの充実感が忘れられません。
調剤薬局事務は、患者さんと信頼関係を築き安心してもらえるサービスを提供しているため、アルバイトでの接客の経験を活かして働きたいと思っています。
貴局は以前から利用させていただいておりますが、丁寧な対応と温かい雰囲気で家族全員安心して通わせていただいております。私も貴局でお役に立てるよう、現在資格を取得するため勉強中ですが、貴局のスタッフとして貢献したいと思っています。
経験者の場合の例文
私は、総合病院の院内薬局で調剤薬局事務として8年間勤めてきました。今までは規模の大きな職場でしたが、もっと患者さんを身近に感じられ、一人ひとりと関わりを持てるクリニックの調剤薬局で働いてみたいと考えています。
貴局には祖父母の代から通わせていただいておりますが、長年変わることなく親切で丁寧な対応で安心して通うことができています。
私も今まで調剤薬局事務として働いてきた経験を活かして、貴局に貢献したいと思っています。
調剤薬局事務の面接で質問回答以外でチェックされるポイント
ここまでは、質疑応答の内容自体をチェックされるものですが、面接官はそれ以外の部分も見ています。実際にはどのような点がチェックされているのでしょうか。
会話をスムーズに運べる
質問に対する受け答えなど、詰まらずにスムーズに返せることや本質からずれた回答をしないことで、会話のコミュニケーションを適切に取れるかどうかを見られています。そのため、面接官の言葉をよく聞き、自分の言葉でしっかり適切に返せることが求められます。
話すときの態度
面接官と話すとき、きちんと目を見て話せるかどうかも、コミュニケーション力の1つとして計られています。また、笑顔でハキハキと対応できることも重要なポイントです。調剤薬局事務は、安心して薬を受け取ってもらう役割を担っています。そのため、面接官への対応がそのまま患者様への対応として見られることもあるでしょう。
落ち着いた対応
面接は誰しも緊張するものですが、つい早口で話してしまったり言葉に詰まったりすると、いざ仕事で患者様に接したときに不安を与えてしまうことにもなりかねません。そのため、面接でどのような質問が来ても落ち着いて対応できる力が、調剤薬局事務に求められます。
正しい言葉遣い
社会人として、最低限の敬語や丁寧かつ正しい言葉遣いは重要です。さらに調剤薬局事務になると、患者様へ好印象を与える話し方、もしくは先輩スタッフや上司、医療従事者などに敬意を払った言葉遣いができるかどうかは、大切なポイントの1つとなるでしょう。
調剤薬局事務の面接では、仕事への情熱や姿勢、患者様への対応を想定したポイントなどを重視されます。また、調剤薬局に訪れる患者様の症状は千差万別であるため、柔軟な対応ができることをアピールできるようにしましょう。ほかにも最低限のマナーは基本として守るようにしてください。
記事まとめ
調剤薬局事務は薬を扱うため、患者さんの健康に影響を及ぼすことから求められるものが多くあります。そのため、一般的な仕事に比べて面接への対策が重要です。
面接の際には志望動機がポイントになります。ここでは志望動機の書き方や考え方、NG例などを詳しく解説してきました。また、面接の際は質問以外でも話すときの態度や言葉遣いなど、チェックポイントをご紹介しておりますので、ぜひ実践で活かしてみてください。
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