薬剤師になるには?資格のとり方から最短ルートまで!

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薬剤師になるには?資格のとり方から最短ルートまで!

薬剤師になるためには、専門的な知識を所定の教育機関で習得したうえで国家試験に合格する必要がありますが、薬剤師になるためにはどのような方法があるのでしょうか。今回は、薬剤師国家資格を取得するまでのルートについて解説します。

【目次】

薬剤師とは? 

薬剤師になるには? 

薬剤師になるための最短ルート

薬剤師になるためのその他のルート

薬剤師の国家試験合格までにかかるおおよその費用は?

まとめ

 

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薬剤師とは? 

薬剤師は、薬剤師法に基づき薬剤の調剤、管理、患者への服薬指導などを行う国家資格です。患者さんに薬を調剤する際には、医師が発行した処方箋をもとに行います。薬剤師の就職先には、以下のようなものがあります。

 

医療機関

医師と連携を取り、適切な薬剤の取り扱いを行います。

 

調剤薬局

患者さんと直接接する職場であり、患者の服薬相談なども受けます。

 

ドラッグストア

薬剤の販売や接客、品出しなど店舗業務全般に従事します。

 

製薬会社

新薬の研究・開発に携わり、医療機関への情報提供も行います。

 

一般企業

食品メーカーや化粧品メーカーなどで、成分分析や薬剤の取り扱い指導などの業務に就きます。

 

公的機関

自治体などで、法律に基づき行政面からの適切な指導を行います。

 

学校

校内の衛生管理全般が主な業務で、水質管理なども任されます。

 

薬剤師は自分の適性に合わせて柔軟に働くことができます。たとえば医療に携わりたい場合は医療機関や調剤薬局、人と接することが好きならドラッグストア、知識や技能を研究開発に生かしたいなら製薬会社といったように、就職先を選ぶことも可能です。ほかにも日々進歩する薬剤の知識を常に吸収するため、好奇心や向上心が求められる職種でもあります。

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薬剤師になるには? 

薬剤師になるためには、必要な教育課程を履修した後に国家試験に合格することが求められます。まずは高卒後に6年制の薬学部のある大学や薬科大学への進学が必要です。入学してからは、一般教養や薬学に関する専門的な知識を学習し、実務実習や卒業論文、薬剤師国家試験対策に取りかかります。その後卒業見込みもしくは卒業をすることで受験資格を得られます。

 

薬剤師国家試験に合格した後には、薬剤師免許の申請が必要です。そして、薬剤師名簿に登録され免許が交付されれば、薬剤師としてキャリアのスタートとなります。

 

薬剤師になるための最短ルート

薬剤師になるための最短ルートは、高卒後現役で6年制薬系大学に入学し、国家試験にも一発合格することが必要です。そのため高卒から就職までには、最低でも6年間の時間がかかることになります。

 

6年制薬系大学に入学

これから大学に入学する人は、6年制の薬系大学を選んで入学して薬学に関する知識や現場での実務を学んでいく方法が一般的です。

 

4年次に薬学共用試験を受ける

6年制の薬学部や薬科大学で学ぶ過程で、4年次に薬学共用試験が実施されます。これは、5年次からの医療現場や薬局での実務実習に向け、必要な知識や技能、意識が備わっているかを計る試験です。そのため合格しなければ実務実習に進むことができません。

 

5年次に実務実習

薬学共用試験に合格し5年次に進むと、実際に医療現場や薬局に出向いて実務実習を行います。実技実習は1年間を4期に分けて行うことが特徴です。病院実習と薬局実習のどちらも受けることで調剤や管理、医薬品や患者さんの情報、チーム医療、地域保健など必要な項目を習得します。

 

6年次は卒業論文と国家試験対策

6年次は、前期でこれまで学んだことの集大成として卒業論文の制作に取り組み、後期からは国家試験に向けた対策演習が行われます。これまで得た知識や技能の総仕上げの時期であり、学校側からのサポートも受けながら合格を目指します。

 

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薬剤師になるためのその他のルート

その他のルートとして、2017年度までに4年制の薬系大学大学に進学した人は、大学院で2年間学んだ後に国家試験を受験できる道があります。ただし、2018年以降に4年制の薬系大学に進学した人は、大学院に進んで単位を履修しても国家試験の受験ができません。ここでは6年制の薬系大学に在学・卒業していない人のルートを紹介します。

 

4年制大学在学中・卒業した人、社会人は6年制薬系大学に入り直す

4年制薬系大学のほか、薬系以外の4年制大学に在学している人や卒業した人、社会人として働いている人は、6年制の薬系大学に入り直して6年間学ぶことが必要です。ただし、全国にある6年制薬系大学では通信制などの制度はなく、働いている人は仕事を辞めて学校に通うことになります。

 

外国で薬学校を卒業、薬剤師免許を取得した場合は日本で国家試験を受けられる

外国において、日本の6年制薬系大学に相当する薬学校を卒業した人、また外国で薬剤師免許を取得した人は、日本での薬剤師国家試験の受験資格が与えられます。外国の薬学校卒業者については、受験資格の認定に条件がいくつかありますが、日本の6年制薬系大学での教育と同等と認められれば問題ありません。

 

薬剤師の国家試験合格までにかかるおおよその費用は?

薬剤師国家試験の受験料は6,800円となっており、合格してから免許の発行料として3万円程度必要です。そして、薬剤師国家試験までにかかる費用は、私立大学で学ぶか国公立大学で学ぶかで大きな開きが出てきます。

 

私立大学

私立の薬系大学に進学した場合は、入学金に40万円程度、授業料に年間200万円程度の費用がかかり、6年のトータル費用は1,240万円くらいが相場となります。ただし、私立大学では学校により入学金や授業料の設定には開きがあるため、この金額はあくまで目安として考えましょう。

 

国公立大学

国公立大学の薬系大学では、入学金が282,000円、授業料は年間535,800円とされており、6年トータルではおよそ350万円がかかることになります。国公立大学の場合、学校による費用の開きが小さく、相場として費用が試算しやすい傾向です。ただし公立大学の場合は、大学が籍を置く自治体以外の在住者に対して入学金を上乗せするケースもあります。

 

薬剤師の資格を取得するためには、6年制の薬系大学で学んだ後に国家資格に合格する必要があります。しかし、活躍の場は多くさまざまな現場で需要があることから、将来の可能性はかなり広がるといえるでしょう。

 

まとめ

ここでは薬剤師の就職先や、薬剤師になるためにはどのようなルートがあるかなど詳しくご紹介してきました。薬剤師は国家資格であることから、必要な教育課程を履修した後に国家資格に合格しなくてはなりません。受験資格を得るためには、最短6年かかりますが、ルートはさまざまあります。また、私立大学や国公立大学で学ぶための費用についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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