薬剤師の年収・給料は?年代別・都道府県別に紹介!
薬剤師は、私たちの健康を守るための薬剤を適切に管理し、調剤や処方などを行う仕事です。薬剤に関する豊富な知識はもちろんのこと、医師との連携や患者への指導、研究開発の能力などが求められます。ここでは、薬剤師における年収や給料について年代・都道府県別に紹介します。
【目次】
■薬剤師とは?
■薬剤師の平均年収・給料は?
■年代別の薬剤師の平均年収・給料
■都道府県別の薬剤師の平均年収・給料
■薬剤師の働き方
■その他の医療従事者との平均年収・給料との違い
■どんな人が薬剤師に向いているのでしょう?
薬剤師とは?
薬剤師は薬剤の調剤や処方、販売を通じて医療と患者を結ぶ重要な役割を持つ仕事です。市場で広く出回る一般用医薬品や漢方薬だけでなく、医療機関で使用される医療用医薬品まで幅広く取り扱います。
また、専門的な調剤・監視業務や患者に対する相談受付の窓口も仕事内容です。薬剤師の業務に就くには、健康保険法に基づき国家資格を取得する必要があります。活躍の場は、薬局や医療機関だけでなく、一般企業で製品開発の指導を行うなど幅広いことも特徴です。
薬剤師の平均年収・給料は?
薬剤師の平均年収はおよそ544万円となっており、平均月収はおよそ38万円が相場といわれています。また、ボーナスの平均は88万円程度です。ただし年代や都道府県、職場などでも大きく差が出ることがあります。また、調剤薬局やドラッグストアの管理職、製薬会社勤務は比較的高い傾向です。
年代別の薬剤師の平均年収・給料
ここでは、年代別の平均月収や給料について紹介します。
-20代
20代の平均年収はおよそ380万円、平均月収はおよそ30万円となっています。
-30代
30代では、特に後半から収入がアップし、平均年収はおよそ530万円、平均月収はおよそ45万円となります。
-40代
40代は薬剤師のキャリアのピークともいわれ、平均年収はおよそ600万円、平均月収はおよそ50万円です。
-50代
50代は40代とほぼ変わらず、平均年収はおよそ590万円、平均月収はおよそ49万円となっています。
-60代
60代の平均年収はおよそ510万円、平均月収はおよそ42万円です。
都道府県別の薬剤師の平均年収・給料
都道府県別で薬剤師の平均年収・給料を見ると、上位と下位ではかなり差があります。平成30年の調査によると、上位5位と下位5位の平均年収は以下の通りとなっており、1位の栃木県と47位の大分県では、収入に大きな違いがあることがわかります。
*上位5位
1位 栃木県 569万円
2位 広島県 559万円
3位 沖縄県 556万円
4位 福島県 553万円
5位 三重県 551万円
*下位5位
43位 秋田県 449万円
44位 愛媛県 445万円
45位 宮城県 415万円
46位 山口県 395万円
47位 大分県 385万円
全体的な傾向として、都市を擁する地域よりも人口の少ない地域の方が高年収となっています。この現象の理由は、都市部に薬剤師が集中し供給過多になっている一方で、地方では人材不足が問題視される背景があげられます。また、薬剤師が足りない地域では待遇が厚くなることから、都市部と地方で収入の差が開くのです。
薬剤師の働き方
薬剤師は、幅広い現場で活躍することができます。薬剤師の主な勤務先は以下の通りです。
–医療機関
病院で医師と連携を取りながら薬剤の調剤や管理を行い、外来・入院患者に適切な処方や服薬指導をします。
–調剤薬局
処方箋をもとに、調剤・処方を行います。患者の服薬歴を確認し、担当医師へ照合するほか、薬剤の販売なども業務に含みます。
–ドラッグストア
一般用医薬品の販売・管理が主な業務であり、そのほかには店舗での品出しやレジ、接客などの業務も行います。
–製薬会社
薬剤への深い知識をもとに、医療機関への情報提供や営業活動、新薬の研究開発などが主な業務です。
その他の医療従事者との平均年収・給料との違い
薬剤師と他の医療従事者の平均年収・給料には、どれくらいの違いがあるでしょうか。ここでは、医師と看護師を例にあげて見ていきます。
–医師との違い
医師の平均年収は、およそ1400万円といわれています。薬剤師の平均年収と比べると、860万円近く開きがある傾向です。直接患者の治療に当たる医師は、高い知識に加えて技術力が求められます。ほかにも医師になるためには国家試験をクリアしなければなりません。
–看護師との違い
看護師の平均年収はおよそ500万円となっており、薬剤師と比べると多少低い金額です。また基本給は33万円程度となっています。ほかにも時間外手当も多いため、年収が釣り上げられていることが考えられます。
どんな人が薬剤師に向いているのでしょう?
薬剤師に向いている人の要素は、主に以下のようなものです。
–細やかな作業が好きな人
調剤の際には、コンマ単位で分量を合わせることが求められます。この分量を誤ってしまうと、患者の体調に影響を与えたり命に関わったりするためミスは許されません。そのため、細やかな作業が好きで得意としている人は向いています。
–人の役に立ちたいと考えている人
薬剤師は、健康に不安を持つ患者の支えとなる存在です。薬に関する相談は親身になって行い、患者さんために尽力することが求められます。日ごろから人の役に立ちたいと思う人は薬剤師向きといえるでしょう。
–化学の分野に関心が深い人
薬剤の調剤や飲み合わせなど、薬剤師の仕事は化学の領域が深く関わっています。学生時代から化学に関心を持っている人であれば、薬剤師に必要となる高度な知識を得ることも苦にならないでしょう。
薬剤師は特に地方で求められており、給与面でも待遇が良い傾向です。また、職場によってはさらに高収入を得ることもできます。薬剤のプロフェッショナルであり、医療と患者の間に立つ薬剤師の仕事は、大きなやりがいを感じられるでしょう。
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